責任の取り方
今週政治の世界で大きな出来事が起こった。
今村復興大臣が東日本大震災の被害に対して、「まだ東北で、あっちの方だったからよかった」と発言し、翌日大臣を辞任した。
そのニュースを受けて、長嶋一茂さんがワイドショーでコメントした内容も最もだなと感じた。
個人的には阪神淡路大震災を経験し、東日本大震災で被災した方や、支援している団体をみてきただけあって、
言いたいことは分からなくはないが、復興大臣という役職の人がこの発言をするのは悲しいなと思った。
ただ、個人的に一番いやだったなのが、責任の取り方だ。
自分の価値観は漫画とともにあると思っているが、
ワンナウツという漫画で、主人公がこう言い放つ時がある。
「責任を取るってのはなあ・・・痛い思いをするって事だ。
迷惑をかけた人間が、かぶった以上の痛みを自分も背負うって事だ。
銀の食器を壊した奴は、金を食器を買って返すのさ。
悪臭をまき散らす工場の社長は、その工場の煙突のすぐ横に屋敷を構えるのさ。
それが責任を取るって事だ。
なのにだ、この世で偉いと言われてる奴に限って痛い目を見たがらねえ。
ちょっとした徹底で、軽く頭を下げて謝ってそれで済むと思っている。
あんたもその一人か?違うよな〜。」
責任をとるということは、
大臣を辞任することでも、議員を辞めることでもなく、頭を下げることでもない。
まずは、福島でも宮城でもいいからそこに1年くらい住んでみてほしい。あれだけ自己責任と謳ってきたのだから・・・
僕らの団体でも「責任」という言葉はよく耳にする。
でもそれは大学生も大人だと思っているからだ。
社会にでれば、会社に入れば、いきなり責任ある行動ができるわけではない。
だからこそ、今たくさんのことを学んでほしい。
本当の責任の取り方を知らないのは、恥ずかしいからさ。
(片岡)