税務調査完了!!

昨年の10月末頃に当法人の顧問税理士のところに西宮税務署から1本の電話があった。
そこからすべては始まった。

創業20年、法人設立14年にして初めての税務調査。
頭の中では「マルサの女」のテーマがリフレインする。
天井をはがされ、壁に穴を空けられ、徹底的に捜索される。
そんなイメージだった。

NPO業界の人たちに話を聞いても、NPOに税務調査が来るのはかなり珍しいらしく、逆に話を聞かせてくれと頼まれる始末。
顧問税理士はしっかりやってますから大丈夫ですよと余裕の構え。
監事の公認会計士と税理士の先生方も顧問税理士がいれば安心ですねと静観の構え。

私一人だけが不安を募らす。

確かに経理処理はしっかりとやっているつもりだし、何一つ隠し事はない。
お金の出入りが多い組織なので、その分、経理には気を遣っているつもりだが、どんなにきれいに掃除した部屋にもダニはいるという。

会社経営をする友人たちからは、税務調査が来たら、必ず「お土産」を持って帰ると脅される。

私の中で、悪い想像がどんどんと広がっていく。
NPO法人法人税法違反で摘発!」とか「NPO法人代表、法人税法違反で逮捕」などの見出しが新聞に躍るのではないか。
冬の拘置所は寒いのではないか。
こうなれば頼るのは税理士ではなく、弁護士ではないか?

そんな不安を抱えながら、11月下旬に税務調査は行われた。

顧問税理士2名が同席し、私と事務局長が税務署員の質問に答えるという想定。
ただ、実際に来た質問の多くは税法の専門的な話ばかりで、顧問税理士の先生方が対応。
私たちは事業の内容などについてお話するだけだった。
本当に平和に終わった。

そして、先日、税務署から
「更正決定等をすべきと認められない旨の通知書」
というややこしいタイトルの通知書が届いた。

要は税務調査の結果、特に問題は発見されなかったという通知だ。

はじめての税務調査だったが、なんとか無事に終わった。

今回の税務調査ではかなりどきどきしたが、過去の資料などを再点検するなかで、事務のあり方などについてもしっかりと見直すことができた。

税務調査はウエルカムではないが、たまにこうした機会があることで、自分たちの業務や事務を見直す機会となることを実感した。

とりあえず今回の税務調査はこれで終了。

対応や準備にあたった職員の皆さん、顧問税理士の先生方に本当に感謝です!