ママさんのマネジメント

最近小学校の放課後学習に参加している。
ある小学校でママさんの音読コーナーというものがあった。
本読みの宿題を有志で集まったママさんが個別で聞くというものだ。

個人的には本読みの宿題なんて大嫌いだったし、
ほとんどまともにやらず、サインだけしてもらって終わらしていたと思う。

他の人もどうかは分からないが、
「本読みむっちゃ好き」という子はあまり聞いたことがない。

でもここの小学校の子は違う。
放課後の時間になると、放課後学習の部屋に乗り込んでくるやいなや、
「音読まずいってくる!」とランドセルを置いて音読コーナーに飛び込んでいく。
音読コーナーだけ行列ができてしまるのだ。

ママさん自身も感じているものは大きいらしく、
自分の子どもなら、「もっとうまく読めよ」と怒るらしいのだが、
他の子なので「句読点のところはもう少し間あけようね」など優しく接しているらしい。
すると、少しずつ上手く読める様になってくるのがわかるそうなので、
「自分の子にももっと丁寧に接しないといけない」と感じてくるのだという。

たしかに、他の家のお母さんから褒められるのは嬉しかったりする。
最終的に学力まで伸びているのか分からないが、面白い取り組みだなと思うし、
こういうところに地域のママさんたちが有志で参加してくれていることがすごいなと思う。

確かに、学習会の出席率も小学生は9割あるのに対し、中学生は7割程度しかない。
中学生は部活などもあるので、当然なところもあるが、
小学生の方が欠席連絡もしっかりしてくれている。

子育てにおいて母親の管理能力はとても高い。
学校の予定、クラブの予定、習い事の予定すべてを把握し、毎日荷物などを準備している。

世間的には、専業主婦のヒエラルキーは高くなく、遊んでいるなどと言われがちだが、
会社であれば課長級の役職で仕事をこなしているのではないかと思う。
(お昼暇だとかいう意見もあるが、むしろ能力が高いから暇になっているのではないかとすら感じる)

最近ママさんと話すことが多いので、
新しい気付きがたくさんでおもしろい。

(片岡)