こういうのが良くないと感じた瞬間

学習会に来ていて、小学生が一生懸命問題を解いています。

とある子が友達に言いました。
「○○ちゃんは、筆算で解いていないから全部バツだからね」

女の子何名かで問題を競いあっていた様子。
問題をよく見ると、小数の問題で「筆算で計算しなさい」と書いてあった。
その子は算数が得意なので、それを全部暗算で計算しており、
筆算で解いてはいなかった。

聞けば、小さい頃からそろばんを習っており、
筆算を使わなくてもほとんどの問題は解くことが出来るという。

その場では特に何もなく過ぎ去ったが、
ふと「筆算で解きなさい」という問題文にかなり疑問に思った。

なんの意味があるのだろう。

もちろん筆算の解き方を教えることは重要であると思う。
ただ、筆算以外で解く方法もあるはずだし、
この子の様にこれまでの努力によって、瞬時に答えれるケースもあるはずだ。

問題を解くのも難しいが、出すのも難しい。
子どもたちの価値観や考え方を狭めている可能性もあるのだろうと感じた。

僕が好きな曲で堂本剛「街」という歌がある。
もともとは姉の影響で聞いていただけなのでジャニーズが好きとかでは全くないが、
この曲の歌詞の中でこんなフレーズがある。

"僕が生きてるこの街は、
不思議を潜め呼吸してる
まだそれに気づかず
生きてんだろうなって
斜め前を歩く少年に大人なふり

夢を手に出来ず捨てた日が
時折り胸を打つ
この少年の
歩いてく先に
不思議がたくさん咲いていますように"

子どもの将来を明るくみたいなそんな類の曲はたくさんあるが、
子どもたちの未来に不思議がたくさんある様にというフレーズは今まで聞いたことがなかった。

解き方を指定されたレールに沿った生き方よりも
それぞれは何かを感じながら、考えながら、進んでい行く方がきっと面白いんだろうなと
改めて感じた。

勉強ひとつとってもまだまだ子どもたちとの関わり方は考えないといけない。
BHの学習会ではそんなことを学んでもらえるようにしていきたい。

(片岡)