もう春ですね

もう気候は春ですね。
一年中、こんな気温だといいのにと毎年思います。
そして、春は別れの季節でもあります。
先日は、ブレヒューの卒業パーティが行われましたが、毎年、多くの大学生たちがこの組織から旅立っていきます。
大学の卒業というのは多くの大学生にとっては、16年にわたり学校教育の終了も意味します。
これまでは学ぶこと、つまりインプットが仕事でしたが、これからは創り出すこと、アウトプットが求められます。
もちろん学びに終わりはなく、社会人になってからも日々、インプットし続けることは大切ですが、インプットがメインの生活と、アウトプットがメインの生活とでは大きく環境も異なるかと思います。
インプットの世界では、試行錯誤したり、紆余曲折したり、そんなプロセス自体が大きな学びでした。もっとわかりやすくいえば、努力することが賞賛される世界でした。
しかし、アウトプットの世界では、プロセスなんてどうでもよくなります。同じアウトプットであれば、より努力しないで生み出すことの方が尊重されます。
努力して10を生み出す奴より、努力しないで10を生み出す奴の方が評価されます。
その大きな転換に多くの学生が戸惑うかもしれません。
しかし、それは自由であることの逆説でもあります。
これまでは、先生と呼ばれる人たちが示した解法をなぞることが学びだったのかもしれませんが、これからは無数の選択肢の中から、もっとも合理的だと思われる選択を自分の頭を使ってしなければなりません。
一瞬、過酷な世界のようにも思えますが、その自由さはなににも代えがたいものだと思います。
自由な社会の中で、どんどん羽ばたいてほしいと思います。
この世界は僕たちが思っているよりももっともっと自由であるということを身をもって示してください。(のじま)