練習は裏切らない

「練習は裏切らない」

これは、高校の先輩が卒業するときにくださった手紙に書かれていた言葉だ。

当時私は吹奏楽部に所属し、言葉通り吹奏楽漬けの毎日を送っていた。

この言葉を見たとき、私は嘘だと思った。
たしかに練習していないと結果は出ないけど、練習したからといって必ずしも結果は出ない。
膨大な練習時間の中には、裏切る時間も絶対ある。

音楽の才能に溢れプロ級に上手い先輩の言葉は、楽器もマーチングも下手で毎日怒られてばかりの私には信じることができなかった。

私は先生から嫌われているから。
私は運動音痴だから。
私は才能もセンスもないから。

そう言って言い訳をしていたから当たり前に出来ていなくて怒られる。

努力の方向が間違っているから結果も出ないのに、ずっと自分は努力しているのに報われない子だと勘違いしていた。

もしもの話は嫌いだけど、割と本気で思うのは、できることなら今すぐ高1に戻ってやり直したい。

朝練に行くだけ行って時間をつぶして終わっていた自分。
憧れて入ったバンドの憧れの先輩との練習を苦痛に感じていた自分。
全国銀賞で泣く先輩の姿を見てやっと「もっと練習しておけば」と後悔していた自分。

もう戻れないからこんなに強く思う。
あの時と同じ失敗はしたくない。
当時の自分は何も努力なんてしていなかった。
ただ何も考えず毎日を過ごしていた。

もう戻れないから、今を後悔しない毎日にしないといけない。


練習は裏切らない。

それは、努力をした人間だけが知る境地。

私みたいな能力のない人間は努力なしでは結果なんて出せないのだ。
今は自分に足りていないマイナスの部分をゼロまでもっていこう期間。
これは努力じゃない。当然の行為。
ゼロをプラスにもっていくことを努力というのだと思う。

何がゴールへの最短距離で、それに必要な最低労力はどれくらいでとか全然わからない。
周りから見ると非効率でも、それはその時の自分が最善だと思ったこと。

自分の怠惰で後悔するのはもう嫌だから、
誰よりも努力する人間でありたい。

目標と目的を定めて。



今日はホワイトデーだから思い出話を!
って思ったんですけど、残念ながらありませんでした(泣)
というわけで、尊敬する先輩とそのお言葉でした。


p.s
「こいつ効率悪いな〜」とか「もっといい方法あるやん!」って思ったら教えてくださいね。


HRMの中川でした。