23年目の1.17.

昨日は23年目の1月17日でした。
1995年1月17日、午前5時46分。
私にとってはおそらく生涯忘れ得ない日ですが、すでに多くの大学生たちは震災後の生まれです。
先日も大学の授業で阪神・淡路大震災のことについて、学生と話す機会がありましたが、彼らの認識は教科書に載っている歴史上の出来事なのです。
私も1975年生まれなので、それ以前に起きたオイルショック浅間山荘事件も、大阪万博もすべて教科書やテレビ映像でしかしりません。
当時の社会の雰囲気や状況などは想像することしかできません。
おそらく今の大学生たちにとっても、私たちが阪神・淡路大震災のことをいくら語っても、当然のことながらその実感を得ることは無理なことです。
私が大阪万博の興奮を熱く語るおじさんを見るのと同じような感覚かもしれません。「何時間も並んで月の石を見た!」と熱く語られても、私には「そうですか」としかいえません。
でも、震災と万博は明らかに異なっています。
震災は多くの犠牲があったということ。そして、再び同じような惨禍は必ず起きるであろうこと。そしてその時のために私たちにはその教訓を語り継ぐ責任があるということです。
多くの大学生と関わる私たちには、その責任がより大きく存在していると思います。(のじま)