チームワークについて

僕はサッカーというスポーツが心底好きである。

小学校から始めて、大学の時には社会人サッカーでもやるほど好きなのである。
サッカー人口もどこかのチームを応援する熱狂的なファンも多くなってきたと思うが、
サッカーで一番おもしろいなと思うのは、サッカーは究極のチームプレーだと思っているからである。

野球の様に1対1の男の勝負も自分的な結構好きだが、
あれだけ広いコートで、攻守交代がなく、22人の人が90分という長い時間をノンストップで入り乱れる。

サッカーでこういう時にこうした方がいいというのはセオリーでしかなく、
本番で通用するかどうかはわからない。

一番大切なのは見方同士が同じイメージを持てているのかということ。

1本のパスを通すとき。
ボールの出し手と受け手で同じことを思っていれるのか。
どのタイミングで、どの位置に、どんなボールをほしいのかのイメージを双方でもって入れるのかが大切である。

これがうまくいかないと、
・もっと相手引きつけてから出せよ!
・もっと前のスペースに走り込んでほしかった・・
・右足の方に出してくれれば相手にとられなかったのに。
みたいな違和感が生じてしまう。

だからこそ、それぞれのイメージを共有していく。
サッカーの練習はフィジカルや戦術の練習もあるが、基本的にはこのすり合わせである。

「もっとこっちみてくれよ」
「このタイミングならここに走り込むから」
「左から相手来ているから右にパス出せよ」

お互いが気持ちよくプレーするために、同じ目標を達成するために、
思ったことを口に出して指摘をする。

だからこそ、試合になると、
「あいつならここに走ってくれている」
「ここに出せば、ボールをキープしてくれる」という様な信頼関係が生まれる。

サッカーはその信頼関係の繰り返し。
1本のパスも同じことをイメージしていかないと通らないし、
1点をとるということは少なくともそれが数回連続で起こらないと成しえない。

テレビで、本田選手がすごいボディランゲージで表現しているのも、
試合の中で相手に意思を伝えているからである。

伝えないと相手には伝わらない。

これは、普通の人間関係でも共通していると思っている。
最近学生のチームを見ていて、相手のことを思って、自分の思っていることを言わないというケースが多いのではないかと思う。
ただ、それではチームワークはできなしい、
目標を達成することもできない。

チームワークとは、相手のことを見ていなくても、
相手の考えややっていることがわかることだと思っている。

その場だけの優しさでは生まれない。

最近BHの学生のチームを見ていると、いい人だなとか仲いいなとは思うが、
いいチームだなと思うことはあまりない。

きっとそんなことが影響しているのではないかと思っている。

(片岡)