ラベル剥がし

今週こんな高校生に出会った。

自分の思い通りにならないとふさぎ込んでしまって、
下を向いでいじけてしまう。そうなると周りを一切シャットダウンして、誰の言うことも何も聞かなくなる。

周りの友達も「またそうやって、いい加減にしなよ」と言い、
先生たち大人も「この子はこうだからと・・そっとしておいて」と諦めて話す。

一緒に話をしている学生と話をして、一旦2人でトイレでも行ってみたら?とアドバイスだけして、
あとは好きにしていいからと話した。

先生や友達がしているいつもとは違う対応だったかもしれないけど、
少し気分を入れ替えてから、いろいろと話す様になってくれた。
最後には「明るい性格になりたい」ということも話してくれたという。

中高生くらいになれば、誰しもが自分の中で何かしらの悩みなどがあり、
なんとかして「変わりたい」と思っているのだと思う。

でもそんなことを周りに言えばかっこ悪いし、
自分が普段時間をかけて作ってきた周りに対するいろいろなラベルを一気に壊すことになる。

でも本当は誰かに聞いてほしいこともある。


この学生はそんな子のラベルをうまく剥がして、本音を導き出してきれたのではないかと思っている。

最後周りにいた先生と話をしていて、「自分たちの関り方がもしかしたら間違っていたかもしれない」と話をした。

もしかしたらふさぎ込むのは何かのサインであったかもしれない。
とことん話を聞くこと、答えがでるまで待つこと。
僕も大人になってなかなかできていないことでもある。

でもそんなことの大切さをもっと大人にしってもらわないといけないと思ったそんな一日でした。

(片岡)