ピーマンは学力の敵か
最近、下記のサイトをよく見ます。
各都道府県のデータをランキングでまとめたサイトなのですが、それぞれの傾向を分析し、相関のあるデータを一覧にしてくれています。
▼都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
http://todo-ran.com/
そのサイトで全国の子どもたちの学力調査の結果を見ていると面白いデータを発見しました。
▼全国学力テスト正答率の相関
http://todo-ran.com/ts/soukan/12090
学力に正の相関(正比例する相関)があるものとしてこんな項目が列挙されています。
クリーニング店店舗数 0.6145
小学生新聞購読率 0.5908
呉服店店舗数 0.5658
生け花・茶道教室数 0.5064
サークルKサンクス店舗数 0.4897
項目の右に書いている数字は相関係数といわれるもので、一般に0.4を超えると統計的に相関があると言われます。
小学生新聞の購読率と学力の関係などはなんとなくありそうな気もしますが、サークルKサンクスと学力に関係があるとは到底思えなかったりします。
逆に学力にマイナスの関係を持つ負の相関を持つものとして次の様な項目が挙げられています。
救急出動件数 -0.4106
住宅用太陽光発電普及率 -0.4112
ピーマン消費量 -0.4155
発泡酒・第3のビール比率 -0.4159
子育て世帯の相対的貧困率 -0.4196
学校給食費滞納率 -0.4351
離婚件数 -0.4604
「子育て世帯の相対的貧困率」や「学校給食費滞納率」「離婚件数」などはまさしく子どもの貧困と学力との関係が非常に深いことを示しています。
その一方で「住宅用太陽光発電普及率」や「ピーマン消費量」などの項目も負の相関があるとされています。
ピーマンの消費量が多い都道府県は学力が低い。
学力の低い都道府県はピーマンの消費量が多い。
それはどちらも相関なので、上の表記は誤りではありませんが、それを勘違いしてこう書くと色々問題が起こりそうです。
ピーマンの消費量が多いから、学力が低い。
学力が低いから、ピーマンの消費量が多い。
上は相関ではなく、因果関係を示していますが、ピーマンと学力の関係は相関はあるものの、因果関係は明らかにされていません。
なので、勘違いした政治家が、「学力を上げるために、ピーマンを食べるな!」とか言い出さないか心配でもあります。
ちなみに学力と負の相関がある食べ物はピーマン以外にもかつおぶしがあるようです。さらに自己肯定感に負の相関がある食べ物としてはピーマンやタマネギがあげられています。
ピーマンやかつおぶし、タマネギが迫害されないことを祈るばかりです。(のじま)