微笑みの国、タイ

「最近バンコクからほほえみがなくなってきてしまいました」

現地のガイドからぽつりと漏れた言葉。

国民のほとんどが農業で生活をしていた頃から、開発は進み、

バンコクは高層ビルが立ち並ぶ、発展都市になっている。

車社会が急速に発達し、道路は大渋滞。

実際800メートル進むのに、1時間かかるので、となりの路線バスからは
あまりにもバスが進まないので、諦めて人が降りて歩道を歩いていた。


一方で少し離れると、ため息が出るようなゆったりした景色が広がる。

電車は待っても待ってもこないし、トイレや食べ物の衛生面には抵抗感がある。

でもここも時間が経てば、ビルが立ち並ぶのだろうか。

ここからも微笑みはなくなってしまうのだろうか。

人が向かっている方向は本当に正しいのだろうか

みたいな大きすぎる質問はやめにして

自分がその大きな流れの中で、どう過ごしたいのか、どうありたいのか

帰る頃にはそんなことを考えている場合ではないのだろうけど、
そんなこと、をしっかり考えなければいけない年齢になっているかなとも思う。

(おかたく)