電車でのとある会話

A子さん「社会人ってすごいよね。」

B男くん「何が?」

A子さん「だって週7日の内、5日も自分のやりたくないことを誰かのためにしているんだよね。」

B男くん「確かにね。でもボランティアでしているわけではないし...」

A子さん「お金をもらっているからね。お金ないと生きていけないもんね。」

B男くん「やりたくない仕事をするのって大変だよね。やりたいことを仕事にすればいいのでは?」

A子さん「でも仕事をやりたいと思ってしている人ってかなり少ないと思う」

B男くん「まあね...できることなら、家の布団でだらだら過ごしたい」

A子さん「たしかに〜」


別に議論したいわけでもない女子と真剣に考えすぎな男子の何気ない会話ではあるが、

「なぜ人は働くのか」「どういう理由で社会を構成しているのか」という根本について考えさせられた。

「なぜ人は働くのか」という問いの答えは、自分にはまだわからない。

お金のためというのは正解ではあるのだが、なにかもやもやが残る。
かといって、「やりがい」とか「社会のため」とかいう気持ちには到底なれない。

以前、「何か大事なものを守るために働くのでは」と書いた気がするが、大事なものは働きながら色んなものが削り取られて見つかるもののような気がしていて、その間は何を考えて働いていくのだろうと途方に暮れる。

ただ、そんなことを考えても自分の生活が劇的に変化することはないので、憂鬱な気持ちを季節のせいにして、今日も目の前の仕事を片付けるのでした。

(おかたく)