ある日の帰り道

大学院からの帰り道
マッサージに行くと言った理事長と別れ、ふと、今日は地上から帰ろうと思い立ち、第4ビルの階段を駆け上がり、雨降ってないなーっと考えながら歩いていた。
視界の端には海外からの旅人やスーツ姿のサラリーマン達が忙しそうに歩いている。

と、思っていたらその海外旅行者らしき3人のうちの1番大柄な男性が飛び出して来た

▶︎たたかう
たぶん秒殺される…
▶︎逃げる
もう囲まれている…
▷とりあえず話を聞く
これだ。とりあえず流れに身を任せよう

彼の滑らかな英語を私の拙すぎるボキャブラリーで解釈するとどうやら駅前ビルから東通りに行きたいらしい。でも地上からは横断歩道がないので困っている。
こんなところだな
またここで選択だ

▶︎英語で説明する
…無理だMPが足りない
▶︎わからないといって逃げる
…これも無理だ。なんだか急に日本人は親切だを体現しなければという気持ちになってきた
▷一緒に行く

これだ!妥協点はこれだ!
ということで、一緒に目的地まで
せっかく上った階段を降り、地下街を通り東通りへ

道中かなり話しかけてくる。
私は英検3級だ。
こんなのテストに出てない。
でも総合政策学部出身として渾身の力を振り絞り英会話を始める。
どうやらイギリスから来て、昨日まで京都にいたらしい。明日は大阪観光らしい

なんだかんだで東通りに到着し、握手でもして帰ろうと思ったら、ホテルの地図を出してきた。
私は悟った。もう逃げられない。
そして笑顔で言った!

ゴートゥギャザーと!
ルー大柴並みの英語だ…

彼らの目的地はホテル関西らしい。
ここは以前東北の学生達を泊めた激安ホテル!わかる!なんだかもうポジティブな気持ちになってきた。
余裕も出てきてドンキホーテが激安のディスカウントショップだとか説明していたら、あなたはなんの仕事をしていますか?と聞かれた。
日本語でも難しいこの説明。
私はノンプロフィトオーガナイゼーションで働いていると説明したものの、冷静に考えれば私は株式会社で働いている並の意味のない答えをしてしまっていた…
恥ずかしい…

さて、そんなこんなで歩いていると自転車に乗った青年が話しかけてきた。
あなたは日本人の方ですか?と

きた!私の拙すぎる英語で道案内をしている様子を見たバイリンガルの青年が助けてくれるのだと。ありがとう神様!なんてことを思ってたらその青年が急に
四ツ橋はどこですか?と尋ねてきた。

カエサルさん
あなたの気持ちがやっとわかりました。青年よ。おまえもか!
そしてよく、この状況で道聞いたな!
ただ無視もできず、青年にgooglemapを駆使し道案内。
後ろのイギリス人は3名は状況を察知して大人しくしている。

なんかありがとう。

どうやらこの青年福岡県八女市から4月に出てきて道がわからないらしい。
八女市
私が好きな町だ。
急に親近感が湧いて来て、かなり親切に道案内完了!英会話の学校に言って、留学するらしい。がんばれよ若者!
と、振り返りイギリス人達にアイコンタクトで終わったよを知らせる。

あれ?

1人いないよね?おいおい…

どうしたの?と聞くとロストと言っている。
見失ったのか…

急いで来た道を走りって戻り迷子を発見
やっとこさ安心してホテルへ
道中たこ焼きが大阪のフェイマスフードだと伝え、なんとかホテルに到着

やっと握手を交わし

good luckと挨拶

こんなかっこいい挨拶できてよかった

あと2日日本を楽しんでください。
あわよくば日本で会ったとても親切な青年の話をイギリスで広めて日本人は親切だと噂を広めてください!
なんかどっと疲れた