「前と言っていることが違う」は悪なのか

去年の4月から、レク事業部の担当になり、企画管理者や担当職員として学生たちと関わる時間がかなり増えた。
夏に関しては、「いや、もういいよ。」って具合に。(嘘です、今となっては楽しかったです。)


書類のチェックや会議に出て、福井がしゃべる度に学生たちは心の中で思う。

「いや、前と言ってること変わってるやん。」

「いやー、今日福井機嫌悪いやんけー」


そんな人たちのためではなく、そう言われても普段は黙っているけど、
一応、念のため、確認までに、これだけは言っておきたい!という
気持ちが自分の中にあるので、そんな気持ちがあるうちに、
書いておこうと思う次第であります。

まず、1つ目。
「いや、前と言ってること変わってるやん。」

チェックを受けている学生たちからすると、たしかに、「うざ。」と思われる対象であることは自分でも何となくわかる気がする。

ただ、前提として、どんな書類をチェックする際にも、福井が絶対に意識していることがあるのです。

それは、「毎回、新しい気持ちで向き合う。」ということです。

普段、みんなが使っている常務会に承認されたフォーマットなるもの、または常務会には出してないけど、
過去の先輩が生み出した”ザ・俺の証”なるフォーマットっぽいものを使用して、書類作成をしていると思います。

ただ、いろんな書類が作成される目的を考えたとき、または、その書類をいざ使う!となったときに、
果たして目の前の書類は、その姿かたちで本当にいいのだろうか。ということを考えるわけです。


たとえば、
2年前、福井が学生時代に派遣をしていた「ゆきあそび」というイベント。

本部はみんなはじめて本部をする1年生ばかり。
僕自身もはじめての派遣だったため、不安が大きく、当時の企画内容といえば、
○雪遊び:動物のお題を用意して、各班が引いたお題の動物を形作るというもの
○そりすべり:
・「BHレーン」たるものを確保させ、子どもはそこからしか滑れない。
・リーダー、サブリーダーはいずれかが一番に子どもと滑り降り、一方が下で待つ。
・残った他方は最後に滑る子どもと降りるもしくは、滑らずに上で待機。
・そりには数に限りがあるため、スタッフはひたすら滑り降りてきた子からそりを回収し、すぐさま上で待つ子どもにそりを渡して、すぐに駆け降りる。

みたいな無謀なことを企画書に盛り込ませていました。(結構、反省しています。)

そんなゆきあそびイベントの派遣を2年ぶりに今年担当。
・今年はこちらから提供する決まりきった企画なんてものはなしで、
・現地で遊べる時間と子どもたちが使える遊び道具(そりや雪だるま作る道具などなど)を紹介し、
・原則、班で行動すること(意見が分かれた場合、分かれて遊ぶのではなく、話し合って決めてください)を伝え、
・あとは、1時間ごとに休憩したり人数確認したいので、○○時に集合してください。と伝えただけです。


こんな風に変わったのは、現場での企画管理の数をこの2年でかなりこなした。ということも当然ありますが、
最も大きいのは、自分自身の考え方に大きな変化がこの2年であったからです

特にこの1年、現場に出ていて、子どもたちがイベントやキャンプに参加する中で、
子どもたち自身が考えて、選択する機会というのがおそろしく少ないと感じました。

ほとんどの企画が、大学生が準備したレールに子どもをのせて、目的地に向かうようなイベントに思えたのです。

あらかじめこちらが準備したレールにのせて、こちらがイメージした終着駅にたどり着いたイベントが「いいイベント」で、
それがうまくいかなかったイベントが、「よくなかったイベント」だという認識を持っていることに疑問を感じました。

だから、ある程度融通のきくイベントでは、そうならないような設定をいくつか仕掛けたつもりです。

例えば、6月に行われた脱出キャンプ。
ポイントとしては、子どもたちにはほぼ解けないだろう難問をいくつも用意し、「時間内に脱出ができない」という状況を作り出した。
そんな中で、子どもたちに伝えたました。
「ゲームオーバー、脱出は失敗です。」
「お昼ご飯を食べた後に、少し時間がある。続けるかどうかは班で決めて。」

すると、各班で話し合いが行われた。すぐに結論が出る班がほとんどであったが、一部の子どもから、我々が予想できないような言葉が飛び出したりもした。


そんな変化が2年の間に起こったから、変わったのだろうと思う。
いまある最善がゴールではなく、よりよくするためにどうすればいいのか。

そんなことを考える中で、日々模索しながら進んでいるつもりです。

(話がだいぶそれてしまいました・・・)

極端な話かもしれないけど、この2年で起こった変化のようなものが、
あり得ないぐらい短いスパンで起こっているのが、日々のチェックであり、
会議での発言なのです!(説明が長すぎた・・・)

つまりは、、、
昨日言ったことと違うなーと思うことは自分でも多々あります。
でも、昨日言ったことより今考えついたことのほうが本当にいいと思うなら、そのことを目の前の学生に遠慮して言わないことのほうが失礼だという認識を持っています。
(たしかにそのほうが失礼ではないかもしれないけど、やや迷惑。という声が聞こえそうです。)


そんな1つ目とも絡むのが、2つ目。
「いやー、今日福井機嫌悪いやんー」

たしかに。機嫌がわるくなることが非常に多いのは、否定しません。

ただし、多くの場合が1つ目のお話が原因となっています。

書類のチェックを頼まれたときは、前述のとおりの、非常に、高い、モチベーションで臨んでいるので、
以下のような言葉に非常に敏感です。

「いつも/去年もこの形式なんで、今回もこれです。」
「(質問に対して)私作ってないんでわかりません」

なんとなくイメージいただけたでしょうか?
ちょこっと解説。

1.「いつもこの形式なんで、今回もこれです。」
→結果的に、それが最善であれば何の問題もございません!
ただし、それをきちんと説明しようとすると、
・その書類は何のために作られているかを理解したうえで、
・本当にこれが最善かということが、きちんと吟味されている(昨年の担当者に聞き、昨年の様子や問題点を聞くなど)

以上の2点については、触れていただかないと確認ができません。
(※これを説明しろ。という意味を込めて、「なんでなん?」とひたすら聞かれますので、ご注意を。)

2.「(質問に対して)私作ってないんでわかりません」
→ 一発ノックアウト。話しできる人がきてください。


やや福井の取扱説明書のようなものになってしまいました。

自分自身に対して、言葉足らずだという認識はありますが、性格上、仕方ないと割り切っています。
それでも、たまにこうして、「伝えなければ!」という焦燥感にかられることがあります。

そんなことも踏まえたり、考えたりしながら、書類を持ってきたり、会議に臨んだりしてほしいなーと思うわけです。


ちゃん、ちゃん。

(ふくい)