厄年・災厄ランキング2016

昭和50年生まれの私は今年、厄年でした。
クリスチャンなので、あまり気にはしていないのですが、厄年というのは宗教というよりも、古来からの経験則でもあるような気もして、今年、どのような災厄が訪れるのか、年始には少し不安でもありました。
そんなわけでこの1年を振り返って、厄年の災厄ランキングを書きたいと思います。

第3位 タバスコぶっかけ事件

今年の10月くらいの出来事。食事をしようと大阪梅田にあるローマ軒という焼きスパゲティのお店に。定番のジャポネーゼをオーダー。このお店の売りは、ゆで置きしておいたスパゲティを炒めて作る焼きスパゲティ。最近のお店ではほとんどが湯がきたてのスパゲティが増える中、昔ながらの油まみれのスパゲティがとても懐かしい。ジャポネーゼは和風の味付けで醤油の風味がいい感じの一品。
私はカウンターに座り、店員が一人で5つくらいのフライパンを操り、同時に焼きスパゲティを作る様子を観察。ほんとに手際がいい。まるで工場のベルトコンベアを見ているようだ。
そうこうしているうちに、私のジャポネーゼも完成し、テーブルに運ばれてきた。いつものように粉チーズを大量にかけ、タバスコを振る。そこで悲劇が起きた。
なんとタバスコが醤油のごとくどぼどぼと出てくるではないか。普通、タバスコにはキャップが付けられ、ぽとぽとしか落ちないのに、どばどばと出てきて、私のジャポネーゼはタバスコまみれになった。大瓶のタバスコの1/3くらいは出たのではないかと思う。一応、辛い物は嫌いではないので、勇気を出して、一口、口に運ぶが、げきから酢漬けスパゲティになっている。汗も噴き出してくる。完食しようと思ったが、途中で断念。
本来は店に文句を言えばいいのだろうが、気の弱い私はなにも言わず、食べ残して退店。これからタバスコをかけるときはしっかりとキャップの有無を確認しようと固く決意した。

第2位 鶏の糞事件

実はタバスコぶっかけ事件と同じ日に悲劇は起きた。
タバスコぶっかけ事件が起きて、意気消沈しながら、梅田から事務所に戻った。事務所には何人か職員がいたので、夕食を食べなおそうと、職員たちを誘い、食事へ行くことになった。
あまり気乗りしない感じの職員2名を強引に連れ出し、事務所を出る。いつもの王将かアクタにでも行こうかと駅前の公園を通り抜けた。そのとき何か腕に違和感を感じた。なんだかぬるぬるする。
公園は暗かったのでよくわからなかったが、明かりのあるところに出て腕を確認すると、スーツの左腕から左胸、鞄に大きく白い汚れが。白い汚れの中にところどころ緑っぽい茶色の物体も。そう鶏の糞だった。しかも尋常じゃない量の。
人生40年生きてきて、鶏の糞をかけられたのは初めてだった。私の身の回りでも実際に鶏の糞がかかった奴は数人しかいない。確率でいうと極めて低い事故だと思う。その被害者になってしまった。
その後、手指消毒用ウェットティッシュなどで鶏の糞を取り除こうとするが、なかなかとれない。白い汚れが大きく広がっていくだけだ。あきらめてスーツはクリーニングに出すことにした。本当に不運だった。

第1位 インフルエンザ罹患

インフルエンザには人一倍、気を遣っている。毎年、11月頃にはインフルエンザワクチンを接種し、家、オフィスには手指消毒剤を配備し、外出から戻ると必ず手指消毒。家に帰ってもすぐに手洗いとうがい。電車ではつり革などに一切、触れず、マスクもする。近くに咳き込む人がいればそっと距離を置き、徹底して感染予防に努めてきた。
そんな甲斐もあり、この10年くらいはインフルエンザにかかることはなかったが、今年2月にかかってしまった。
はじめは風邪だと思っていた。鼻水、喉の痛み、発熱。確かにいつもの風邪に比べると症状が酷いように思ったが、まさかインフルエンザだとは思わなかった。
ただ、症状が酷いので、医者に行き、念のため検査しておきましょうかと勧められたので、素直に従う。待つこと10分ほど。再び診察室に呼ばれると医者は「ビンゴです」と軽く言った。単なる風邪ではなくインフルエンザだったのだ。薬をもらい、家に引きこもる。
ちょうどその時期、某大学院の集中講義を担当することになっていたのだが、それも休講に。本当に多くの人に迷惑をかけることになった。

そんなわけで厄年にはもっと大きな災厄が訪れると思っていたのだが、以外と小さな不幸ばかりだった。
この調子でいくと後厄の来年は怖くないかもしれない。(のじま)