給食の思い出
友人と話していると必ず出てくる「給食」というテーマ
あ!あれ懐かしいね!とかあのメニューおしかったね!とかそんな会話でみんな盛り上がる。
その懐かしさゆえか給食をテーマにしている居酒屋までもある。
しかし私は言いたい。
「私は給食というものを食べた記憶がない。」
かろうじて幼稚園では給食を食べていたらしいが小学校より前の記憶などほぼないに等しい。
だから、私は給食は懐かしくもないし、おいしいかどうかについては知る由もない。
給食当番なんてしたこともなければ、給食を残して先生に怒られた経験すらない。
給食の話題になるとさも世の中の全員が給食を食べているような空気になる。
長いものに巻かれる私は、幼稚園の頃の記憶を絞り出し、ぎこちない笑顔で相槌を打つ。
もっともコメントなんて経験がないのでできるわけはない。
まぁそれはいい。世の中マジョリティーが正しいと思う傾向にあるのだ。
しかたない。それが社会だ。
しかし、私はお弁当の話題で盛り上がりたい。
マヨネーズを忘れられたブロッコリーを食べるあの切なさ
お弁当袋をあけると微妙に漏れているなぞの液体でテンションが下がるあの瞬間
微妙にべちゃついた唐揚げを食べるときのなんとも言えない気持ち
もちろんみんな中高生で給食を食べている可能性は高いのですればいいやんと言うかもしれない。
しかしながらそれはそれは「え?!小学校の頃は?」という返答がめんどくさい。
もはや私のコミュニケーション力の問題のようにも思えてきた。
さて、ここまで書いては見たものの一度給食とやらを食べてみたい気持ちはある。
しかしあれは子どものころに食べるからおいしいのかもしれない。
なにはともあれ12年間もお弁当を作ってくれた母にありがとうといつか言おう。
松本