胃腸炎

この週末は胃腸炎に罹り、ここ数年では一番命の危険を感じるレベルで倒れていたので、そんな壮絶な週末を振り返ってみようと思う。

11/5(土)02:00 吐き気、襲来

夜眠りについていると、急に目が覚める。原因が自分の吐き気であると気が付くのに、そう時間はかからなかった。トイレに向かう時間を稼ぐこともできないまま、キッチンに倒れこむ。これでもかというくらいに嘔吐し続けたのち、ようやく落ち着く。寝間着を着替え、布団へ戻った。


11/5(土)03:00 吐き気、再び

もう現れないと油断したのが間違いだった。再び襲ってきた吐き気で目を覚まし、トイレへ。さっき出し切ったばかりではないか。どこにここまでの余力を残していたのか。出るわ出るわ。この後これが朝まで繰り返されるのだが、文章にするとあまりに悲惨なので、省略させていただく。


11/5(土)10:00 頭痛、そして発熱

この時間になると、吐き気は治まったものの、頭痛がひどくなってきた。もちろん嘔吐しないのは体内になにもない状態であるからということが一番の理由である。水でさえ、飲めば一時的に体内に収まるだけで、すぐに、やっほう!と言わんばかりに溢れ出す。このとき体温は37度3分。熱もあんのかい。


11/5(土)12:00 病院へ、そこで見たものとは

さすがに何も食べられない状態で、寝ていても状態がよくなるはずはない。動けなくなる前に病院に行かなくては。目が眩む中、携帯を操作し、土曜日でも診療している内科を家の近くに発見。ジャージの上からコートを羽織るというくそダサい格好も気にする余裕はない。通常の5倍以上時間をかけて、自宅から300メートル程離れた病院へたどり着く。そこには手書きで簡素な張り紙が。

「本日臨時休業」


11/5(土)16:00 体温上昇

やむなく一時帰宅したのち、救急病院へ。こちらも300メートルほどの距離にあるが、体力も限界に達していたため、タクシーを呼んだ。ワンメーターでも短すぎれば利益は出るはず。運転手からも憐みの目で見られながら、病院へ。診察を待つ間、体温を測る。

「39度2分」

もはや誇らしい。


11/5(土)17:00 点滴、その横で。

長時間待たされようやく診察。インフルエンザの検査は陰性の反応。
腸炎だろうということで、点滴をうつことに。点滴室に連れていかれるとすでに何人かが横になっていた。僕の案内されたベットの横には小学生高学年の男の子が。看護婦さんが少年に座薬をいれようとするが、お尻に力を込めて笑いながら阻止する少年。自分に笑う余裕はない。うるさい。


11/5(土)18:00 ここは雪山か

点滴も終わり、待合室に戻る。支払いの順番を待っていると、老夫婦が来院。
なぜかおじいさんは、おばあさんに向かって、「寝るな!寝たらあかん!!」と大きな声で叫んでいる。ここでも自分に笑う余裕はない。うるさい。この後はようやく病院から自宅へ帰り、死んだように眠り続けた。

といった具合に、壮絶な週末を乗り越えてようやく回復してきたが、まだ朝食はおかゆを食べている。

濃い食べ物も食べたい気持ちはあるが、徐々に慣らしていかないと...
と思っていたら、理事長が話しかけてきた。

「なあ、王将いこっか。」

こうして、僕の胃腸は上司からの物理的かつ精神的な攻撃によって痛めつけられるのであった。

(おかたく)