留年は破滅ではない

『留年は破滅ではない』

そんなタイトルで話題の文書(※京大の学生を支援する学生総合支援センターが公式Webサイトで公開したそう)が話題になっていたので読んでみた。

全文はこちらから。

読んでいて特に印象に残ったのは、『留年・中退というキャリア』という部分。

ここでは、留年者や中退者に関するデータをいくつか示しながら「もちろん就活で不利な現状もあるが、中退したら人生が終わりだとか、破滅だとかいうわけではない。そういったイメージで退学できないと思っているのなら、一度、やめるという選択肢を落ち着いて現実的に考えてみてはどうか」ということが書かれている。

「別にここは義務教育ではないので、やる気がないのならやめてもらっていいんだよ」は先生が叱るときの常套句だが、こうした文書を大学側が書くのだから、大学に関しては本気でそうなのだろう。

僕が大学を辞めた時も、最後の面談で事務員さんに「大学が全てではないもんね」とさっぱりきっぱり言われたのを覚えている。

だからと言って別に退学がいいとは微塵も思わないしオススメもしないのだが、エスカレーター式に進学した自分にとっては、浪人して年齢の違う同級生や、留年生、一度別の大学に入ってから編入してきた人など、大学には色々な人が普通に生活していることが衝撃で、それまで『破滅』だと思っていた選択肢を現実的に考えることができたのは良いことだったのではと思う。

それから、学校に限らず思うのは

「一般的に失敗と言われることをしてしまっても破滅はしない」

ということだ。

どれだけ失敗しても破滅しなければOK

そんなふんわりポジティブな感じが結果的に良い方向に向かうのかもしれない。

(おかたく)