声をあげること

来月で当法人の年度も終わるので、来年1月以降の理事などの選考が少しずつ始まっている。
当法人では理事の過半数は学生によっって構成することになっているため、毎年、卒業などで欠員が生じる。そのため、毎年、理事の選考を行っている。
まず、各事業部門から推薦された学生の委員によって理事選考委員会が組織され、理事選考委員会が現職の理事、事業部長などから推薦を募るとともに、当法人のボランティア全員に対して、立候補を募る。そして、自薦他薦で挙がった候補者について選考を行い、選考された候補者に打診していく作業が続く。
私は理事選考委員会に関わってはならない決まりになっているので、毎年、どのような選考が行われているのかは知らないが、漏れ聞くところによると立候補は極めて少ないという。
先日、当法人事務次長の片岡が「もっと攻めろよ!」という記事を書いていたが、本当にその通りだと思う。
この組織にはたくさんの問題点もあるし、変えなければならないことも山積している。そして、そのことを最も痛感しているのは、日々、現場で活躍する学生たちだと思う。
だとすれば、もっと声を上げろと思う。
この組織が他のNPOと決定的に違うのは、現場の学生自らが法人の経営者たる理事になることができるという点だと思う。しかも、その議決権も過半数が保障されている。もちろん、長年にわたりこの組織に関わる職員の方が発言力があることもわかるし、能島が威圧的だと主張もよくわかる。しかし、そんなことをもろともせず声を上げろ。それだけの権限が保障されている。
この組織は声なき声に耳を傾けたり、一人一人の思いを忖度するような優しい組織ではないかもしれない。しかし、声を上げる機会とその声を現実のものとする権限を保障している。
さて、今年はどれだけの学生が理事に立候補するのだろうか。毎年、楽しみだったりする。(のじま)