2つの事件

事件ファイル(その1):トイレ(大)にて

(1) 要件を済ませる。(※用を足すとも言う)
(2) 水を流す。(※人によっては2と3の動作が前後する場合もある)
(3) 立ち上がり、勢いよくズボンをあげる。
(4)「カラン」という今まで聞いたことのない音を足元から聞く。
(5) 音のした方向へ目線を下げる。
(6) 黒色の少し縦に長くて細い物体が便器の中に沈んでいるのを発見する。
(※お腹の調子が悪かったというわけではないし、水はもう流した後だ)
(7) 便器の中に沈んでいるのが自分の携帯電話だという事実を認識する。
(8) 5秒間思考停止(※停止というか、7の事実を脳が拒絶し続ける)
(9) 色んなことをあきらめて、拾い上げる。

という流れで、携帯電話を水没させてしまった。
電話専用のピッチなのでデータはほとんど入っていないが、ショックは大きい。ただ、不幸中の幸いは(2)と(3)の順番が逆ではなかったことか。

失意の中、一時帰宅。自宅で洗濯物を回す。


事件ファイル(その2):洗濯機前にて

(1) たまった洗濯物を洗濯機に放り込む。
(2) アタックの粉洗剤とダウニー(ピンク)を所定の位置にセットする。
  (※最近理事長も同じ柔軟剤を使用していることが発覚し、銘柄の変更を検討中である)
(3) スタートボタンを押すと同時に、洗浄が開始。
  (※洗濯機を回しながら昼寝すると海にいる夢を高確率で見ることができるのでお試しあれ)
(4) うたた寝をすることもなく、洗濯終了の合図を聞く。
(5) 洗濯機の蓋を開ける。
(6) へなっへなの紙切れがいくつか目に留まる。
(7) また5秒間思考停止
(8) 慎重に拾い上げる(※写真参照)

どうやらお札を洗濯してしまったらしい。

そもそもなぜこんな大金をポケットに入れているのか。
何も思い出せない。というかこのような経験をしたことがないので、大量に水を飲んだ野口様がご存命なのか(使用可能なのか)ということが分からず、現代っ子らしくスマフォ(水没してない方)を開く。

(9) 「お札(スペース)洗濯機」で検索。

もしかして、回した(笑)? とはさすがのgoogleも聞いては来ないが、意外にもたくさん同じような悲劇を体験している方の投稿を確認することができた。

・日本のお札の原料には“みつまた(三椏)”や“マニラ麻”などの植物繊維を特殊加工したものが使われている。そのため、洗濯してしまっても簡単に破けることはない。
・しかし乾かすと縮んでしまい、アイロンをかけてももとには戻らない。
・でも銀行に行けば交換してくれる!!

やったー!!とりあえず戻ってきそうだ!

銀行の人に「せせ洗濯してしまって...(恥)」と頬を赤らめながら、くっちゃくちゃのお札を差し出すという地味な罰ゲームは存在するものの、貧困な生活を強いられているため、背に腹は変えられない。

「金ならある」が口癖の事務局長とは違うのだ。そう、「金ならある」が口癖の事務局長とは違うのだ。

丁寧に、丁寧に、広げて乾かす。

なんとか、原型を取り戻すことに成功(※写真参照)

明日は少し離れた今後通うことのなさそうな銀行に行こうと思う。

やはり、夏は水の事故が後を絶たない。

(おかたく)