こどもの世界
仕事をしていると10歳以上年の離れた、大人たちを見て「年食っているだけで、何を偉そうに。お前に何がわかるねん」と思うことがある。
子ども達と自分が同じような年齢差であることに、ふと気が付いた。
子ども達も同じように思ってはいないのだろうか。
キャンプ中、企画に参加しようとしない子どもがいた。
その子は大学生リーダーが必死に説得する横で、草むしりをして遊んでいた。
大学生リーダーは「そんなことしてないで、みんなで遊ぼう」という。
きっとその子にとって企画よりもよっぽど草むしりが楽しいのに気が付いていないのだろう。
当法人では学生がプログラムを一から企画するが、時間をもてあますだろうという理由だけでプログラムを準備してしまう場面が時々みられる。
子ども達は、その場を勝手に楽しむ力を持っている。
どうやって遊ぼうと考え、自分たちが楽しく過ごせるように工夫する。
何かゲームや遊び道具がないとその時間を楽しめないというのは、大人な考え方で、それは時に子どもが自由に考えたり工夫する機会を奪ってしまう。
大人には見えない世界がある。
それは、年の近い大学生であっても同じである。
僕たちは大人になってしまっているのだ。
その自覚を持った上で、その世界を尊重し、必死に理解しようとすることが子どもと関わる上で重要なのではないかと思う。
(おかたく)