もっと出来ることがあるのでは?

子どもの貧困について考えてみる。

学習支援やこども食堂をやってきて最近思うことだけど、
確かに今、現状、その子ども達にとっては必要な支援だと思うのだが、根本の解決には繋がっていないのではないかと悩んでいる。

貧困の連鎖を断ち切る施策になっているのか?
ひとりひとりが生まれてきた環境に関係なく、自分の実現したい進路を描けているのか?

今日学習会でこんな子にあった。
その子はとても頭も良く、中学校3年生のこの時期で、公立の上位校を目指せるだろうと学習会の中でも優秀な生徒だ。

ただ、1学期の学校での面談を終えて、商業系の高校を第一志望にすることがほぼ決定したらしい。
正直、今の学力と学校の内申点があれば、ほぼ勉強しなくても受かるだろう。

本人がそれを、望むのであれば問題ないのだが、
・家の所得を考えて、
・働かないといけないと思い、
・その選択をしているのだとしたら、
本当に今やってることに意味があるのだろうかと思う。それと同時に無力さが込み上げてくる。

個人的には給付型の奨学金でも、国の手当でもなんでもいいのだか、何かしらお金の面でのサポートがないと、こういう生徒が自分の進路の中で、大学や専門学校、または高校のハードルが低いと思わないだろう。

そして、それがあってはじめてスタートラインに立つ。
そこからはバイト漬けの生活になり、学業などいろんなことと両立しながらこなさなくてはならない。
子どもの貧困という問題は本当に深刻だと思うし、このくらいしてもまだ解決へと行かないだろう。

でもだからこそ、知恵を絞って、自分たちにできることがあるのだと思う。
何ができるのか分からないが、今案を模索している。

(片岡)