とある中学校の講演にて

今日はとある中学校でソーシャルビジネスに関する講演を行ったのですが、困ったことがありました。

■困ったこと(その1) 講演中に蚊に襲われる
講演がはじまってすぐに私の周りを蚊が飛び始めました。やや大きめの身体に、縞模様。明らかにヒトスジシマカです。
講演を中断し、蚊を撃墜するか。それとも何事もなかったように講演を続けるか、一瞬、迷いました。もし講演を中断し、蚊を撃墜しようとして、失敗でもしたら、講師としての威厳を著しく損なうことになるでしょう。仮に成功したとしても、講演を中断し、蚊ごときに真剣になる講師も無様です。そんな訳で何事もなく講演を続行したのですが、結局、腕を3箇所、刺されました。無念です。

■困ったこと(その2) 居眠り
中学生200人くらいを対象にソーシャルビジネスの事業計画書の作成について講義するという内容だったのですが、普段は大学生相手に90分×15コマでやっている講義を45分×2コマでやるという荒技でした。
そんなわけでかなり端折ったりしたのですが、いかんせん、中学生にはやや難易度が高かったのかもしれません。そのためか何名かの中学生がうつらうつらとし始めました。それは生徒が悪いわけではなく、明らかに私の講師としての力量が不足しているだけなんです。(大学の講義でも居眠りをするのは教授者の力量不足だと考えていますので、居眠りをする学生がいたら自分自身で反省をしますが、学生を叱ったことはありません。)
しかし、中学校では、生徒が悪いと判断されるようで、講演を横で見守っている担任の先生が、生徒を巡回しながら、居眠りをしている中学生がいたら、声をかけて起こして回っています。それは檀上から見るとあたかもモグラたたきのようで、なかなか面白い光景ではありましたが、居眠りは講師の責任と考えている私にとっては、なかなか心痛む光景でもありました。中には講堂の後ろに立たされる生徒もいたりして、本当に申し訳ない限りでした。

それでもなんとか講義をやりきりました!
彼ら・彼女らが素敵な事業計画書を書ききることを心から祈っています。(のじま)