スリリングな一日

今日の朝7時30分過ぎに私の携帯電話が鳴った。だいたい朝方の電話はよくない知らせが多い。着信画面を見ると、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表の今井からだった。今井は今日の朝、神戸の啓明学院で講演をすることになっていた。もしかしたら寝坊でもしたのではないか。悪夢がよぎる。しかたなく電話に出る。
「いま新幹線で東京から神戸に向かっている途中なのですが、車中で気を失い、いま名古屋で降ろされました。これから救急車で病院に向かいます。」
うーん。確かに寝坊の言い訳としては話が複雑だし、電話の声もいつもより暗い気がする。
とりあえず体調の回復を最優先にしてほしいと伝え、私は啓明学院に電話で、このことを伝える。
その後、今井からメールがあり、次の新幹線に乗って、神戸に向かうことも考えたが、いま救急車で病院に運ばれており、やはり無理そうだとのこと。なんという精神力だろう。私なら、講演のことなど完全にあきらめて、1週間くらいハッピーな病院ライフを過ごすところだ。
といっても、講演に穴を空けるわけにもいかないので、私が急遽、今井の代打で講演を行う覚悟を決める。たまたま今井の講演を聴きに行こうと思っていたので、予定を空けていたのが幸いした。
今井のようにすがすがしく、さわやかな講演は無理だったが、テーマのこどもの貧困と学校外教育バウチャーについては、私もたまに講演をするので特に問題なく、講演を終えた。
今井からの連絡によると先日から風邪気味で、風邪薬とドリンク剤を併用したのが問題だったらしい。
私も普段から風邪の時には栄養ドリンクと風邪薬を同時に飲むことも多いので、人ごとではない。
今回の教訓。
一、ドリンク剤と風邪薬は一緒に飲んではいけない。
二、講演の際には代打を用意しよう!
なかなか二つめの教訓は現実味がないところではあるが…。(のじま)