卒業生の皆様へ

昨日はBHの卒業パーティーに出席をしてきました。

もしかするとはじめてなんの役割も持たなかった卒パだったかもしれません。
自分が卒業してから早6年。あのころ自分があの壇上でなにを発言したかも覚えていない・・・
きっと「スポットライトがまぶしい!」とかしょうもないことを言ってたような気がする

昔はBHにも卒業文集なるものがあって、卒業生が4年間活動して感じたことを書き綴っていたのだがその文化は残念ながら途絶えてしまったようです。
それはとても寂しいようで、今の時代は文集よりもSNSとかの方があっているのかなと思ったりもしました。
なので今日の事務局は昔ながらの文集風に卒業生へのメッセージを書きたいと思います。
きっと他の職員の焦ってメッセージを書くことでしょう(笑)

■卒業生の皆様へ
『教えるとは希望を語ること。』
昔BHの紹介スライドにこの言葉が投影された瞬間に大学1年生だった私はなんだかすごく不思議な気持ちになり、
その言葉を頭の片隅に置きながら4年間活動していたことを昨日の卒業記念パーティーで思い出しました。
この言葉が映し出されている映像は、10年たった今でもスライド音楽だった「HEAL THE WORLD」とともに思い出します。

さて、昨日の卒業記念パーティーで卒業生1人1人が4年間に感じたことをスピーチで話していました。
昨日出席することができなかった卒業生にも1人1人の4年間のストーリーがあったかと思います。
卒業パーティーは卒業生が旅立つ瞬間でもあり、BHにまた1ページ歴史が刻まれる瞬間でもあります。
壇上にならぶ4年生の顔つきはどれも凛々しく、何度か死線を潜り抜けた戦士のようなそんな雰囲気を漂わせていました。

BHはほんとうに学生に厳しい団体だと思います。
おそらく他の学生との密度の差は歴然だと思います。
こんなに誰かに怒られる瞬間はないと思います。
こんなに事務所という異空間泊まることもないと思います。
こんなに誰かのために本気でがんばれる時間はないと思います。
ほんとうにこの4年間たくさんのものを失ったと思います。
おそらく活動しない方が楽しい学生生活が過ごせる可能性が高いです。

そんな激しい体験をした彼らは壇上で文句の1つでも、団体の悪口でも言えばいいのに、
先輩への感謝、後輩への感謝、団体への感謝、職員へまで感謝の言葉を口にしていました。
それを聞いていてどんなにいい奴なんだと少し驚きながらも、かつてその時間を経験した職員一同は気持ちはわからなくないなと感じていたことかと思います。

どんなに苦し環境でも誰かに感謝し、子どもたちの可能性を信じ、後輩たちを育て上げてきた彼らはこの社会にとってどんなに貴重な存在なのだろうと思います。
そんな彼らの言葉だからこそ、後輩たちは耳を傾け、熱心に聞いていたのだろうと思います。
どんな苦しい環境でも希望や可能性を捨てず走ってきた彼らだからこそ立つことができたステージだったのだと思います。

これから社会に出ていくと、今よりももっと理不尽なことがあったり、不合理なことがあると思います。
ただ、この厳しい団体を乗り越えた皆さんならきっと楽々とその関門を切り抜けるだとうと思います。
もし辛くなったら昨日壇上でともに時間を過ごした仲間に連絡を取ってみるといいと思います。
そうすると大学生のころにタイムスリップをした気持ちになり勇気が湧いてくると思います。
これからも希望を持って自分が関わる誰かと時間をともにして欲しいとこころより願います。

BHで活動するということは、他の大学生よりも半歩くらい早く社会に出ているということなのかもしれませんね。
それはきっと会社に入ったらじわじわと実感してくると思います。
誰かと一緒に、誰かのために本気で考えて、願って、行動したみなさんのBHでの時間はきっとこれからの人生のどこかできっと役に立つと思います。
これはBHの職員ではなく、BHを一歩先に卒業した先輩として保障します。

みなさんの今後のご活躍を心より期待しております。

松本