スリジャナワルダナプラコッテ

3月が始まりました。
今日移動で電車に乗っているとたくさんの就活生が電車に乗っていました。

真っ黒いスーツに慣れないネクタイを結び、この企業がいい、あの企業がいいとワイワイ話をしていました。そんな中自分が就職活動をしていた時のことを思い出していました。

まず、『自己分析』という作業が理解できませんでした。
例えば性格診断。これはよくある占いとなんの違いがあるのかわかりませんでした。
みんなが自己分析で「わたしってどんな人?」と聞いてきます。
そして必ず「こういう人だよ!わたしはどう?」というキャッチボールを耳にします。
もちろんその作業は大切ですが、ほんとうにそれは正解なのか疑問です。
本気でなにかを一緒にしたことがある人以外にその質問はあまり有効ではないと思います。
自己分析は客観的に自分の得手不得手を把握するという作業なのかなと理解はしていましたが、そもそもそれを知ってどうなるんだろうという疑問でいっぱいでした。
そんな短期間で自分を見つけれたり、自己を分析できたと言ってるやつの分析を信じるほうがどうかと思います。あげく自分探しの旅に出る人もちらほら。そんなところに自分が落ちてるわけないでしょと思う日々でした。

そして、合同説明会
もうあれは大量生産されている機械のような気持でした。
情報が拡散され、その情報1つ1つに右往左往し、説明する人は聞こえのいいことを言う。
ただ結局詳細はなにもわからず、やっぱり大手がいいよねって話になる。
そして友達の情報を探りながら、まだやってないなこいつと思い安心する。
そして興味もない質問をしている人の質問を聞いてうなずいてみる。

もっとも理解に苦しむのがセミナー等での名刺交換
ただ、たまたま隣に座っただけの就活生が突然名刺を出して交換を要求してくる。
ちょっと背伸びしたその姿を見て名刺とかいるんだと思いながらもその日限りのコミュニケーションを図る。そして一緒にこの会社は入れたらいいよね!とか今度情報交換しよう!とか一期一会を大切にしてるとか言ってくる。そうだねとうなづきながら営業とかに向いてるなこの人と思いながら一期一会を大切にできず散っていく。そんな人の名前より小学校で覚えたスリジャナワルダナプラコッテといなぞの呪文の方がよく覚えている。

いろいろ書きましたが思っていただけで長いものには巻かれろというすばらしい精神のもと就職活動を行い、無事就職しましたのでみなさんもこんな曲がった大人にならずにしっかりと純粋な気持ちで就職活動に励んでください。

ただ、今思えばもう60歳まで働くなら、大学を卒業後の1年2年くらいはなんかアホなことすればよかったなと思ったりします。

松本