復興について

先週末は仙台に出張してきました。

先日松本事務局長が今日の事務局で書いたのを見ると旅行みたいですが、
100%きっちりとした仕事ですのでお間違いなく。

メインは、さいたまユースサポートネットが実施する学習支援事業のフォーラムです。
内部ばかりでやっていると、どうしても自分達のやり方が正しいと思いがちになってしまうので、
他の団体がどのような形で実施しているのか、学んでみたいと思い、参加してきました。
最近では塾業界も参画してきているので、居場所面だけではなく、
学習面でも当法人のやり方が負けないように力を入れていきたいなと思っています。

特におもしろいと思ったのが、
公共交通機関がない地域では、小規模な学習会を多箇所で実施し、
しっかりと支援が必要な子どもに学習をとどけるというものでした。

当会の学習会では、交通便のいい場所では実施できていますが、
それでもやはり「遠い」「交通費がかかる」などの意見もあります。

地域によっては、カバー率重視で実施していくことも大切だと感じました。

また、フォーラムの次の日は、女川にいきました。
もうすぐ5年が経つ場所ですが、まだ大型トラックがバンバン通過していく様子を見て、
仙台市内の復興具合と比べても、差があるのだなと実感しました。

また、駅前はかなりきれいになり、
観光地のごとく、多くの方がきており、ツアーなども組まれている様子でした。

もちろん復興の形としては、多様だと思うのですが、
個人的にはこの場所に住んでいる人たちはこのような形を望んではいないのではないかと思いました。
むしろ震災前の状態に早く戻りたいという願いだけで、
仮設住宅などで暮らしているのではないかと感じました。

特に思い入れがある地ではないですが、
この場所にきて、おいしい海鮮丼が食べて、
「関西からきたの?んじゃおまけしておくね」とお土産をまけてくれる現地の人たちの明るさにふれて、
この地が復興を盾に客よせパンダのような場所になってほしくないなと思いました。

1泊2日とハードスケジュールでの出張でしたが、
多くのことを学び、感じた2日間でした。

(片岡)