学生の責任

「ボランティアが責任を持つなんておかしい」

最近ある事業を運営している学生からこんな言葉を聞きました。

もっとも、彼自身の発言ではなく、
「これからもっと頑張ろう!」
そう仲間に声をかけた際に帰ってきた言葉だったそうです。

「ボランティアが責任を持つなんておかしい」
この言葉は昔からよく聞く言葉であるように思います。BHの活動には「責任」という言葉がどうしてもついて回ります。
たしかに、一般的なボランティアという言葉からは自発的・自主的な活動というニュアンスがあるので、BHの活動に違和感を覚える人も少なくないでしょう。

しかし、私たちの活動にはそれぞれ「顧客」がいます。

イベントを楽しみに待っている小学生や、自分を変えたいと思っている中学生、将来への不安を抱えている高校生がいます。勉強がしたいけど塾に通えない小学生がいます。それに「何か社会の役に立ちたい」と考えて登録してくれるボランティアも顧客といえるかもしれません。

こうやって待っている顧客がいる以上、ゴミ拾いなどのボランティアとは違って、いつでも自分たちの都合でやめられるものではないのだと思います。
(決してゴミ拾いを悪いといっているわけではありません)

また、BHは創立してから20年以上がたち、地域の中で行われるのが当然ことのようになっている企画もあります。

もうそんなイベントはある意味「やらなければならない企画」で「自分のやりたい企画」ではないかもしれません。

しかも、BHの歴史は長く、どんどん「誰でもできるように」ルールが整備されてきています。

いよいよ何が言いたいかわからなくなってきていますが、

・やらなければならないことをやる
・自分の為だけではないことをやる
・自分以外でもできることをやる

この3つができているBHの学生は本当にすごいなあと思うのです。

「もっと楽しいことが他にあるのかな」
「自分の役に立つ勉強をしたほうがいいのかな」
「自分がいなくても誰かがやるのかな」

そう思うことも多々あるだろうし、「何故そんな大変なことをやっているの?」
という質問を友達や親、先生から聞かれる機会は少なくないと思います。

『やらなければならないから』そういいながら、
『誰もができること』と真剣に向き合った先にある、
『その人にしかできないこと』で待っている顧客に少しでもいいものを届ける。

そんな学生を誇りに思うし、これからも応援したいと思っています。

(おかたく)