留学生チューター

現在当会では50名を超える学生が各地で学習支援に携わってくれています。その中に、韓国からの留学生の子がいます。
当初、4月に興味があると応募してくれた時は、
「子どもと遊ぶのは全く問題ないけれど学習支援はどうかな・・・。」
と不安もあり理事長とも相談したのですが
「とりあえずやってみたらいいのでは?」
ということで採用を決めました。

研修の際も慣れない日本語を12時間以上聞き続け、学んでくれました。私もなるべく分かりやすい言葉に置き換えながら研修することになり、私自身もいい勉強になりました。

その後学習支援に入ってくれていますが、問題なくやってくれています。常々「ペラペラ説明しないで最低限のヒントで子どもに考えさせて!」と学生チューターに言っていますが、彼の場合は自動的に最低限の日本語での関わりになるので、生徒に取っては自分で考えるいい機会になっているかもしれません。また休憩時間には韓国のことについて色々生徒から質問があったりするようで、韓国から日本に来て一生懸命色々なことを学んでいる姿は、生徒のいい刺激になっているように思います。
実際英語を教える時などは、母国語の韓国語で脳内で処理して英語の答えを導き出し、それを日本語で教えるというすさまじいことをしていると思うと尊敬の念しかありません。海外事業を行っているにも関わらず誰一人英語ができない職員たち(自分含)に、彼の爪の垢を煎じて飲ませたいところです。

昨今ネットのニュースなどでは韓国や中国を批判するものが多く散見されます。私は学生の時に、友人が留学していた北京の大学の寮に居候して1週間ほど過ごして、現地の人や食事が本当に楽しかったという思い出があり、中国を批判するという気持ちにはどうしてもなれません。韓国についても、こうやって一生懸命日本語を学び、日本の文化を知ろうとし、子どもたちにも何かしたいという学生に会って、なぜ否定ができるのでしょうか。もちろん外交上色々ありますが、様々な国籍の知り合いを作るというのはとても大切なことだと思います。

これからも生徒たちにとっていい影響を与えるチューターになってほしいと思います。(鶴巻)