犯人は誰なのか?

今思い返すとこの事件は私が入社したときから続いている。
2年前、私が入社して2週間で私のはさみが紛失した。
それを皮切りに、はさみ、のり、ホッチキスなどことごとく事務用品が私の引き出しからなくなっていく。
当法人の生命線である黄色のマーカーは何度餌食になったのだろうか。。。

半年後には「片岡専用」という文字を入れてみるという原始的な対処をしてみるが、お構いなく奪われていく。
いったい誰がこの事件を巻き起こしているのだろうか。夜も眠れない思いである。

そしてとうとう今週事件は起こった。
私の電卓がなくなったのだ。しかも簿記とかでも使用できる一個2,000円ほどする高価なやつだ!!
怒りがこみ上げる。これはもう突き止めるしかない!私の中にある金田一の血が沸々と騒ぎ出すのだ。


まず疑ったのは、机を共有で作っているT中容疑者だ!見た目からしても明らかに怪しい。。。
平気で人のものを盗り、「証拠あるのか?」と真顔に言えるタイプの人間だ。怪しすぎる。。
ただ、あまりにもお粗末すぎないだろうか。彼の犯行は江戸川乱歩にでも出てくるくらいの、完全犯罪に違いない。きっと彼は白だ。

次に怪しいのは、恩師でもあるT巻職員。先日の職員旅行で「We Are Fuckin'one」という文字が背中に入ったTシャツを着ていた。明らかに犯罪係数は高い。
しかもつい1ヶ月前に「これ自分の机に入っていたわ」と私がずっと探していたはさみを手渡してきた。これはもう明らかに黒ではないのか。。。
ただ4月から机の配置を変更し、私の机はT巻職員の斜め前だ。物理的にこの犯行を繰り返す必要(動機)がないのだ。

こうなってくると、N島氏やM本氏という線もでてくる。普段のきっちりした性格とは裏腹に、机の上は、書類で溢れかえっている。N島氏に関しては明らかに、事務用品を装備している様には思えない。もう怪しすぎる。動機は十分だ。
ただ証拠がない・・・。どうすればいいのか。
証拠を見つけるのは難しいので、復讐に私が一番ほしい2人の印鑑を奪って、権力を得ようか。そんな勇気もない。

もう誰も信用出来ない。もし当会で活動している800人を疑って生きていくようなことになれば、もう辞表を書くしかない。

政井職員や福井職員の様に厳重に毎回机に鍵をかけて帰るしかないのだろうか。
犯人はおろか、いい対処方法すらも思いつかない。

いったい誰が何の目的で繰り返すのだろうか、、、
どこかに犯人をたどる活路はないのか、、、

そんなことを考えながら帰路につくと、
私の机の上にある灰色の物体。。。

みなさま疑って申し訳ありませんでした。次からは、誠実に生きてい参ります。

(片岡)