台風の芽

警報が出ました。
学生たちは大喜びです。(後にテストが別日になり、悲惨になった学生もいたようですが)
私も大学生までは、台風という名の神風を何度も祈ったことがあります。
ただ職員になり迎えてみると、地獄のような嵐でした。

まずは、学生たちとのチェックのアポが飛びます。今回は警報が出たこともあり、事務所を閉鎖しました。
そのため、夕方から夜にかけて予定していたチェックがなくなり、おおよそ次の日になるので、次の日の業務量が通常の1.5倍くらいになります。
学生たちのスケジュールミスなどであれば、「どうするのか考えて!」とズバッと冷たく言えるのですが、今回の様な天災の場合は「とりあえず、何時でもいいから事務所これる日を教えて」など普段なら学生から神と称されるぐらいの対応をせざる負えません。

また、当法人は行政との協働で開設している施設などがあるので、その都度行政とやり取りが出てきます。
警報が出た場合のルールはあるのですが、各自治体によって違うので、1事業ごとに確認をし、各事業所に注意喚起を行わないといけません。
私もある事業所に向かうべく、余裕をもって2時間前に出発しましたが(本来は30分で到着可能)、
案の定、電車遅延(というかほとんど動かず、いつ動くのかもわからない)だったので、途中からタクシーに乗り、何とかぎりぎり間にあったという感じでした。
そんな焦っている時にちょうど神戸市内に土砂災害の避難勧告の緊急速報が流れたのですが、タイトルが「避難韓国」だったので、なんとも言えない怒りを抱きました。

警報が出た時は、学校だけでなく、すべての会社も休みにするべきだと思います。安全がとても大切です。(理事長是非!)
まだ地盤が緩んでいるところや別の台風が近づいてきたりもしているので、今後も色々と気を付けてください。


少し話は変わって、今週はとある行政との会議に参加しました。
当法人が行っている事業をうまく活用して、もっと良い市民サービスが出来ないのかという打ち合わせです。
我々がやっていることについては、ある程度認めてもらえたものの、今までやってきたものが正しいのだというステレオタイプな意見もあり、実施に向けての壁の高さを感じました。

家に帰っていろいろと考えてみると、ちょうど2年前自分がこの団体に入ろうと考えたきっかけを思い出しました。
自分は教員志望なのですが、教育実習に行った時になんとも言えない違和感を感じました。
なぜもっと柔軟に今の子どもに必要なことが出来ないのだろうか、学校の先生はもちろんものすごく大変でものすごく頑張っていると感じましたが、子どもに関わる組織としてもっとよくならないのかと悩みました。学校だけでなく、家庭と地域がもっともっと密着して1人の子どもを育てていく重要性があると感じるとともに、学校内からではなく、学校外でもっと盛り上げて尽力したいと考えるようになりました。

今回の壁はとても高いなと思います。
でもミスチルさんも言うようにこの壁を登りきることが私にとって本当に意味があり、重要です。
何回か怒ってしまいそうな気もしますが、子どもたちがしっかりと成長できる社会になるよう、私が持っているものすべてを出し切りたいと思っています。
今回の台風は2年前の沸々としたやる気を私の中に吹き込んでくれるそんなものになったのかもしれません。


高ければ高い壁の方が
登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ

終わりなき旅/Mr.Children

(片岡)