絶滅動物に想いを馳せて

さて今週は3回目ブログです。

今回は絶滅してしまった動物たちシリーズをお送りしたいと思います。

最近でも様々な新種の動物が発見されている一方で、
過去には様々な理由で種が絶滅に追いやられています。

今回は人類によって絶滅に追い込まれた生物を2つ紹介したいと思います。

ドードー(1681年絶滅)
不思議の国のアリスでおなじみのドードー。この生物は実は過去に実在しておりました。※ハンプティーダンプティーは仮想の生物です。

ドードー七面鳥くらいの大きさで飛ぶことのできない鳥でした。ちなみにドードーとはポルトガル語で「まぬけ」という意味の「ドゥオド(duodo)」が名前の由来だと言われています。
この鳥はモーリシャス島に住んでおり過去にこの島にやってきた鳩が環境に適応し飛べなくなった鳥だと言われています。
さて、ドードーはなぜ絶滅してしまったのか?まずドードーの発見は1507年にポルトガル人の航海者が島を訪れた時だといわれています。
そして絶滅への悲劇の始まりは1600年頃にオランダ人がこの島を航海の中継基地として植民地にしたことが始まりでした。
それまで人と接することがなかったこの鳥は人を恐れませんでした。また、ドードーは動きが遅く、注意深くもありませんでした。
そのため、乱獲され航海の際の食料とされたり、人によって持ち込まれた家畜によって卵や雛を食べられたりしてしまいました。
この時代乱獲によって種が絶滅するということがあまり知られてなかったことも1つの要因かもしれません。
これによって発見から100年ほどでドードーは地球上から姿を消してしまいました。


・ステラカイギュウ(1768年絶滅)
ステラーカイギュウはジュゴンマナティーと同じ仲間です。少し名前はいかついですが。大きさは7〜9メートルほど。(ジュゴンは3m、マナティーは3.5mほど)
さてこのステラカイギュウですが発見から27年という速さで絶滅したそうです。
ステラカイギュウは極東の調査に来て嵐で無人島に漂着した医師によって発見されてました。ちなみにこのときラッコもはじめて発見されたといわれています。
その際遭難中の食料としてステラカイギュウは肉や毛皮、ミルクなどとして利用されました。その後その遭難していた乗組員たちが帰国後ステラカイギュウの毛皮を見た商人が、
その質の高い毛皮に驚き、ハンターたちがステラカイギュウを乱獲し絶滅してしまいました。


さて、ここまで野外活動系NPOのブログとは思えないほど関係ない話をしてしまいましたので少しだけまじめな話を

私たちは全員がフェアな環境で生まれ、育ち、生きているわけではありません。
私たちはそれぞれが生まれた環境も、個性も違うのが現実だと思います。
そんな中でマイノリティが滅んで、マジョリティが生き残るそんな社会は動物でも人間でもよくないと思います。
しかしながら過去のこの手の絶滅の話は強いものが弱いものを狩り、賢いものがそうでないものを狩っています。

それぞれがそれぞれで生きていける社会。
過去の絶滅の話にはそんなことを考えさせられます。

ダーウィンは言いました。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」

強いものが弱いものを制圧していくわけではなく、賢いものがおろかなものを見下すわけでもない。
強かろうが、弱かろうがお互いをお互いに認め、ともに生き、変化していく。
人間同士、他の種との共存にはこんなことが必要なんだろうなと思います。

松本