上には上がいる

先日、たまたま事務所から一緒に帰宅するとき、ある学生と一緒になった。そのとき、学生からこんな質問をされた。「なぜ、この仕事をしているのですか?」

私はいわばBHに二度就職している。1度目は普通に学生を終えて、BHで給料をもらうことになったとき。もう一度は、BHを退職し、大阪市内の別法人で1年働いてBHに戻ったときである。

一度目と二度目で、自分の中に明らかに変化があったと認識している。なぜ、この仕事をしているのか?現状の回答は、学生に少しでも学んで欲しいと思っているからである。

私自身、昔から非常に成績が良かった。小学校、中学校のときは勉強をしなくても十分100点を取ることができた。普段の授業が退屈だった。高校になった教科が難しくなると、勉強をしないといい点数が取れなくなった。そうか、これが高校なんだと思い、勉強をちゃんとするようになった。結果、やはり毎回いい点数を取ることができた。

大学、大学院時代は好きな数学だけすればよかった。授業自体はやはり難しくなったが、理学部という場所はそれほど点数にうるさくない。(今は違うようだが、昔は先生方みんながおおらかだった。)だから、毎日コンピュータに向かって図と数式を書いていた。

大学院になって学会に出席したり、一昨年初めてBH以外の職場を体験して本当に思ったことは「上には上がいるということ」学校時代、本当に成績がよかった私が、BHではだいたいの業務を難なく処理していた私が、外部と接したときに思ったことは、「本当にかなわない人間がいる」ということだった。

学生という立場で、毎日事務所と大学、バイトとサークルの往復で毎日がつまらないという人も多いだろう。しかし、社会に出て必ず知ることになる。上には上がいる。そのときのために、BHという場を、職員をうまく使って欲しい。今はそう思っています。