社会を変えるもの

昨日は、尼崎ソーシャルドリンクスに出席。当法人理事長の師匠でもある、川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表 兼 ソシオ・マネジメント 編集発行人)のお話を伺う。またいくつか新しい気づきがあった。

これは、私自身大学院で数学を研究していた際によく思ったことだが、長らく打ち込んでいたことがうまくいかない、結果が出なかったときに、よく努力が足りなかったという人がいるが、私はそれにひどく違和感を感じる。

先日の大阪都構想に関する住民投票、反対を推進した各党の代表者は深夜のインタビューで「自分たちの努力が実った」「有権者に自分たちの声が届いた」と勝因を語っていたが、橋下氏はその敗因を「自分の主張が間違っていたから」と語っているのを聞いて、やはりこの人は弁護士なんだなとひどく納得できた。

正しいから結果が出る。間違っているから結果が出ない。そこに努力だとか、真摯な態度だとかは関係ない。関係するとすれば、恐ろしいまでに冷徹で冷めきった真理を見極める観察とその結果に正直な態度だと思う。

多分、社会を変えることも同じだと思う。たくさん努力したから社会が変わるのであれば、社会は毎日のように激変していくに違いない。社会を変える力を持つものは、その分析と検討、そして正しいアプローチのみだ。

99%の努力が大切なのではなく、1%のひらめきが本当に大切なのだとエジソンが語ったことも、それでうなづける。