プロセスが楽しい

今日は祝日なので、大学時代の友人を訪ねました。双子が産まれためでたい家庭です。

ひとしきり話した後、双子の旦那から
「Aさんの家ここから歩いてすぐだと思うんで突撃訪問してみませんか?」
という提案があり、快く承諾する。

今訪問しようとしているのは、
・提案者である適当が売りの旦那B(当法人元財務担当理事)
・無計画が嫌いなもう1人の友人C(当法人元総合事業局員)
・無計画が嫌いな私の妻D(当法人元レク副代表)
・行き当たりばったりが好きな私
という勢力が拮抗したグループ。

私はAの家に行ったことがあったので、
「近くの公園まで案内してくれればそこからは分かるわ。」
と言い、旦那Bは
「あーたぶんあの公園ですわ。」
と答え、出発した。

5分後、早速認識の相違が始まる。
私「いや、この公園じゃないんだけど。」
旦那B「え、本当ですか?このあたりだと思ってたんですけど違うんですかね?」

しかし、ここでAに連絡して住所を聞くような真似は絶対にしてはいけない。今、私たちの冒険は始まったのだ。
その場でGoogleマップを開き、航空写真で近くの公園をチェックする。
私「違うわー、たぶん。どの公園も似てるなー。」
旦那B「そりゃ置いてある遊具だいたい一緒でしょ。」
などと盛り上がる。
しかし友人Cと妻Dから一旦家に戻ろうと提案され、旦那Bの家に戻る。

家に戻った後も、引き続き近隣公園の航空写真を見ながら探す。
私「確か公園の周りに畑あったわ。」
旦那B「え、この辺に畑なんかないっすよ。」
私「この家の近くって言ったやん!」
旦那B「いや、結婚式の時に住所見て近くやなって思った記憶があるんですよ。まあ記憶ですけどね。」

仲が悪そうな会話だが、旦那Bと私はこの状況を密かに楽しんでいる。おそらく2人きりで時間の制約がなければ、尼崎市内中の公園をGoogleマップで見続けていただろう。

だがしかし、我々も適当だが空気は読めるので、友人Cと妻Dが明らかにイライラしていることを察知し、別の友人に電話し住所を聞いた。

結果全く違う場所だったので歩いては行けず車で行った。
そして案の定留守であった。こんな時間にいるわけない。

何も生み出さない数時間でありましたが、これこそが大事な時間ではないかと思うのです。

イベントを実施する際も、「何を与えるか」「何を作るか」などの最終目標に意識が向いてしまいますが、大事なのは最終的な結果よりもプロセスをどう自由に試行錯誤しながら取り組んでもらうかだと思ったりします(特に野外活動など)。参加費をいただいている以上「何も完成しませんでした。」といって子どもたちを帰すことは難しいですが、そのプロセスの中で子どもたちがどう頭をひねって成長をしたのかを意識できるようなイベントができればいいなと常々思います。

記念にAの家の前で写真を撮ったのでアップしようと思いましたが、ボコボコにされそうなので代わりに私が唯一彼女に勝てるかもしれなかった瞬間をアップします。

2006年当時のサタプロにて(右側が私)。この挑発行為の後、悪者は闇に葬られるのでした。(鶴巻)