私の席がなくなった。

私の席がなくなった。
正しく言えば、4月から職員が増えたことにより、あまり事務所にいない私と田中職員が兼用の席になった。兼用といっても机は一つしかないので、勤務体制上、後から事務所に来ることが多い私が席を譲ることになる。居場所難民状態だ。

でも私は知っている。
以前読んだ本でも書いてあったが、できるビジネスマンは仕事の出来を周りの環境のせいには決してしないのだ。常にポジティブに捉えることで困難を乗り越えていくのだ。

そう、これは私が常々夢見ていたカフェでの仕事を始めるきっかけ。
カフェ代は領収書きって換金するか、理事長のEdyをくすめるのかのどちらかを選択しよう。
そう希望に満ちあふれて、今日この頃仕事をしている。

ただ、解せない点が一個。
それは、一つに統合される机の荷物をどうするのかを話した時であった。
私は委託系の書類もあって、すでに荷物がパンパンの状態だったが、
タナーカが「俺も荷物むっちゃあるねん。場所は半々くらいにしよ。ここの棚の制空権は俺のもんな。」と言われので、渋々棚の分担については半々を承諾した。
書類をきれいにファイリングし、利用頻度が低いものを倉庫へと移し、なんとか収まるという、その日の整理作業はなかなか大変な業務となった。。。

数日後、いつもの癖でタナーカの棚をあけてしまった時に私の中で衝撃が走る。
中にあったのは、特に重要と言うわけでもなさそうなA4用紙一枚のみ。
確認のため、そっとその下の棚を覗いてみると、乱雑に大量のペンのみが入っていた。
明らかに、スペースの無駄使いじゃないか。何が制空権だ。そういう怒りを覚えたのである。

でも誤解しないでほしいのが、
こんなことを書くとまたタナーカが仕事をしていないみたいになってしまうので、弁明しておくが、
事務所でタナーカは真面目に仕事をしているのである。最近は朝まで学生と付き合いながらチェックをしている。
BHにとっては、本当に偉大な人であり、私にとって尊敬できる先輩だ。
ただ、私が気になっているのが、もう一つ下の棚に、漫画が入っているのではないかということである。(片岡)