そもそも人気のある職員なぞいるのか

何気なくデスクで仕事をしていると、突然田中職員から宣言を受ける。
「俺、これからイメージアップ大作戦して職員人気NO.1になるから。」
話を聞くと、どうやら3月末で学生に人気の北村職員が退職するので、その座を奪うとのこと。さらには私も蹴落とすとのこと。
理事長や田中職員はよく「鶴巻は学生から人気がある。」と決めつけてくるが、あの数字しか信じない2人が完全に主観で喋っているのが気になっている。
少なくとも、頭が切れるのは圧倒的に田中職員や北村職員であり、田中チェック後の能島チェックはかなり信頼性が高い。一方で私がチェックして能島チェックに臨んでも、私が言ったことと正反対のことで学生が怒られることも多く、本当に申し訳ないと思うことが星の数ほどある。学生としては、「こいつのチェック受ける意味ないやん。」と思われているだろう。この状況は中々つらい。
また常務会の理事長や、若手の片岡職員や新入社員福井君のように、学生にとことん付き合ってあげることもせずに、家庭のこともありかなりドライに決めた時間で帰り、土日もほとんどメールの返信をしない。
どちらかで評価を得ていればまだ「鶴巻は学生から人気がある。」の信憑性はあるが、すべてが中途半端な存在で人気を博す理由が見えてこない。唯一見えてくるのは「チェックが甘いザル巻さん」ということもかもしれないが、そんなことで人気を博しても嬉しくない。

ただ、そんな私でも、田中職員より勝っていることはある。それは「部屋着では絶対に出勤しない。」ということだ。(鶴巻)