ジャイアン降臨

それは突然の出来事だった。
私がある事業所での会議を終え、急いで事務所に帰ると私の席に彼は座っていた。「お疲れ様です。」そう言うと、「今お前の席使ってるから、俺の席座って」と言い作業を続ける。仕方なく隣の席に私は座る。しばらく仕事を続けて行くと、「この席むっちゃいいな。これから俺の席ここにするわ。」と言い放ち、その会話は終了する。うぶな私はえっ?と思いながらも、今だけかと思いその場を過ごす。しばらくすると「むっちゃいいわ。印刷したらすぐ取れるし。席交換しよ?」そう断言される。ちなみにこういう場合疑問形ではあるが、基本的に相手に答えを求めていないのは経験上理解しているので、仕方なく「とりあえず机の中身だけ交換しませんか?」と提案する。すると、「えぇーめんどくさいし、このままでいいやん。」と突き放される。

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‥でっ、でたっ!これが『お前のものは俺のもの。俺のものは俺のもの精神だ!』。
反論しても意味がないことを悟り、実現しないことを祈りながら黙って仕事を続ける。しばらくして自分の机にある電卓を取ろうとすると「ええぇー。」と突然の冷たい目線。しまいには「これがジャイアニズムやな。なんでも許されるからな。」と笑っている。
‥‥‥「すっ、すっすっごい。。。。」ただただそれしか言いようがない。この様に、ブレヒューでは日常的にジャイアンが降臨することがあるのである。

別の話にはなるが、先日田中職員がブログに書いた職員会議に加え、超緊急時に行われる職員会議がある。言うならば職員会議Z。ジャイアンに指摘を受け、職員がどうしようか悩む時にその会議は開かれる。それを仕切るのは我らが北村職員だ。ジャイアンが煙草を吸いに行った瞬間、今まで平然と仕事をしていた顔色を一変し、「こっちは大丈夫?」「これ言われたらこう言い返そう」とばぁーーーーと的確なアドバイスを行う。そして、ジャイアンが帰ってくる頃には、また平然と仕事を続けるのである。これが職員会議Zだ。
こうやってブレヒューは回っている。次いつ職員会議Zが行われるの分からないが、うちの事務所にジャイアンがいるのは間違いない。ただそのジャイアンへの対応(もちろんジャイアンが知らないところで)がしっかりしているので、うまく回っているのではないかと考える今日この頃である。

※ちなみにうちには「のびた」というあだ名のボランティアがいる。いつの日かジャイアンに睨まれないことを心の底から願っている。

BHジャイアン.pdf 直

片岡