野菜育つ

庭の小さな畑の野菜たちがようやく収穫を迎えました。
ご存じの方も多いかと思いますが、数年前に「奇跡のりんご」という本に感動し、自然栽培という方法で野菜を育てています。山の植物は農薬も肥料も存在しませんが、人間の力を借りなくてもずっとそこで循環を繰り返し存在しています。畑にも山の仕組みを活かし、雑草をあえて全部刈り取らなかったり、刈った雑草を野菜の根本に置いたりしてなるべく自然に近い状態で野菜を育てます。(ぱっと見はほぼ放置状態・・・。)
そんな感じなので根も栄養を探そう探そうと深く張り、雑草との共存にも負けずたくましく育っています。成長もゆっくりでようやく収穫の時期です。まさかのキャンプ中に収穫の最盛期を迎えそうですが・・・。
肥料をたくさんあげれば、ぐんぐん育ちたくさんの収穫を得ることができると思います。しかしその状態は、土に永遠に肥料を入れ続けないと野菜が育たなくなります。またその肥料がなくなったときや台風などの厳しい外部要因にぶち当たった時、自立できるか難しいかもしれません。育てるという行為は色んなところで共通します。たくさんのハウツー、たくさんのほめ言葉、そんな関わり方をすれば学生も短時間でぐんと成長するかもしれません。でもそれは見かけだけのもので、ほめる人がいなくなったり、誰かが教えてくれないと何もできなくなる人になってしまう危険も含みます。時間はかかっても、自分で自分の目標や目的に向け自走できる人になってほしいなと思いながら、関わり方を考える日々です(もちろん自分もまだまだなので学生達と一緒に修行です)。(鶴巻)

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

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