卒業生に贈る言葉

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。BHで過ごされた数年間は、皆さんにとってどのようなものだったでしょうか?

これは、よく聞かれることですが昨年、2011年は今後必ず教科書に載る年号になるはずです。東日本大震災。そして、福島第一原子力発電所での事故。あの未曾有の災害からの復興の中で、皆さんは社会に飛び立つこととなります。

当会理事長の能島は最近「知った責任」という言葉を書いていました。様々な社会の課題、問題。それを知った者としてその責任をどう果たすのか?

私は同様に「学んだ者も責任」ということもあると思うのです。私は大学と大学院で物理学と数学を学びました。それを学んだ者の責任として、今回の震災にどう向き合っていくかをいつも考えます。幸いにも、私は当会の他に、母校である高校の非常勤講師も務めているので、授業の中でできるだけ今回の震災について私が知っていること、学んだことを話そうと心がけています。地震はなぜ起こるのか?津波とは何か?原子力発電所の原理、今回の原発事故の原因、今後のエネルギー問題など、1つでも多くのことを生徒に伝えるのが、これまで学んできた者としての責任の一端だと考えています。

皆さんも大学で、そしてこのBHで様々なものを学び、経験し、そして社会に出ようとしています。このBHで学んだ者、活動した者としての責任をこれからも問い続けてください。そして、それを果たしてください。

皆様のこれからのご活躍を祈っています。(田中)