科学的とはどういう意味か?

3月12日の「今日の事務局」の中で、鶴巻事務次長が私のことを論理的思考力が長けていると表現していました。個人的には、自分が論理的思考力に長けているとは考えたこともありませんが、数学を学ぶ者として論理的思考力は必須の能力であり、そのように感じてもらえていることには感謝しかありません。

世間には昔から理系と文系というものがあります。いつからあるのでしょう?それは私も知りませんが、だいたいは高校生くらいのときに分けられているように思います。私は高校では理系クラスに入り、そのまま理工学部に入学したので、いわゆる理系とよばれる集団に属することは知っていますが、自分で自分のことを理系だと感じたことはないというより、理系ってそもそも何なんなのだろうか?という問いを持っています。個人的には、文系でない人(文系の補集合)が理系という説明が一番ぴったりな気がします。

先日、「科学的とはどういう意味か?」(森博嗣幻冬舎新書)を読みました。この本の中で、作者は科学的な思考を持たないことがどれほど不利益か?どれほど危険か?ということを繰り返し書いています。科学と愛、どちらが人類に幸せをもたらすのか?そんなことは私にはわかりませんが(絶対に科学だとは思っていますが)、どちらも人類を幸せに出来るのであればそれで構わないと思います。ただ、とりあえず言われたことを疑ってみること、本当にそうだろうかを少し立ち止まってみること。それが科学的・論理的思考の第一歩だと思います。