フン速60分の暮らし

今日は長男を連れ、トップマネジメント研修を見学して来ました。この研修は、当会の役員や事業部といった経営層が集い、現状の課題抽出、将来の目標設定やそれに対しての行動目標を策定します。3時間ほどの滞在となりましたが、経営戦略会議からの報告や各事業の進捗を聞き、今春にはまた一皮剥けた団体になることを感じました。詳しくは、また他の職員が後日ご報告させていただくかと思います。 
さて連れて行った長男もはや4歳。本日のように何度も事務所やイベントに連れて行っているものの、性格上、なかなか職員や学生には心を開けていません。心では関わりを求めているものの、極度のシャイボーイなのです。この日もすぐ「帰りたい」と言うと思い、研修室内にテントを張って個室を作り、人目気にせず遊べるようにしました。結局、3時間ほぼ私の足下から離れることなく、帰る15分前にやっとアイスブレイクされ、他の職員等と必死にチャンバラをする姿が見られました。将来に向けて心配する点ではありますが、これが今の彼のリズムだと受け止めています。他者と近づくスピード、グループに入るスピード、物事を行うスピード。大人の枠にはめることなく、子ども個人のリズムを尊重できればと意識しています。ただ感情が先行してしまうことも多々ありますが。
同様のことで、当会キャンプでもここ数年で変化がありました。従来は、多くのことを経験してほしいという思いで、どうしてもプログラムを詰め込みがちでした。タイトなスケジュールを何とか時間通りに進めようとするあまり、リーダーからは「急いで」という言葉がつい出てしまいます。ただそれはあくまで大人都合のスケジュールに合わせ、子どもたちを動かしているに過ぎません。子どもたちは個々リズムが異なるのです。一生懸命頑張って、時間内にできないのであれば、それはプログラムを組んだ方の問題と言えます。今では、全般的に時間的余裕を持ってプログラムに参加できるように心掛けています。
私も家では独特なスピード感覚で過ごす日々。保育所に行き渋る長男を説得し、最終的には肩に抱え連れて行くのに60分。寝れずグズる8kg次男を振り続けて60分。便秘症の長男が用を足す(フンを出す)のを横で見守り60分。忍耐と筋力をフルに使う時間の連続です。因みについ先日、2500万円の委託事業の予算書作成に要した時間も同じく60分。なかなかギアの入れ替えが難しいのが正直なところです。(きたむら)