148cmの巨人

1月下旬に引継ぎを終え、ちょうど1ヶ月が経ちました。後任の職員のお陰で、家の事にも専念できています。ただなかなか「主夫」としての時間の感覚に慣れない部分もあります。今までも、土日は息子の遊び相手等で、平日働く1.5倍のエネルギーを要していました。週8日勤務みたいな感じです。さらに育休に入ると、今までできなかった事を何かとやろうとしてしまい、週14日勤務のような感じでバタバタ動いている自分がいました。ただ溜まっていたことは大体終えたので、今後は改善されるかと思っていますが。
それにしても、家の事は求めればどこまででも追い求められる分、やり出すとあっと言う間に時間が過ぎていきます。普段から私も一通りやっていたので、夫婦二人でやれば全く問題なく余裕ある生活を送れると思ってましたが、そうも簡単にはいきません。朝食が終われば、保育所送迎−掃除−洗濯−昼食準備−買い物−離乳食作りなどであっと言う間に夕方となります。恐らく育休前までは、私が想像していた倍の仕事量を妻が一人で行っていたのでしょう。
そう言えば、アメリカの人材情報会社の調査で「主婦の労働を年収換算」したところ、1200万円以上になるという話を聞いたことがあります。主婦の役割を、業者発注した場合の金額から算出しているようです。算出方法も荒く、また家事を金額化することにも賛否両論はあります。自身としても鵜呑みにはしてませんが、ただ単純比較はできないものの、外での仕事と変わらないことが、家の中でも行われていることを表しているとは思いました。
ただただ世の中のお母さま方には頭が上がらない思いです。キャンプ前日、当日朝にも、各家庭では様々なことが起きていることでしょう。また今になって考えると、私と兄妹の子ども3人を育てあげた北村家の148cmの母親は、間違いなく「小さな巨人」と言えるでしょう。(きたむら)