「釜が崎ワークショップ2006」を実施しました(2)

2日目朝の起床は午前4時過ぎ。朝の5時にシャッターが開いた瞬間に、日雇いの仕事を探しに集まるおっちゃんたちに会いに行きました。前日の夜、駅から少し街を歩いたときにはほとんど人気はないのですが、この時間は活気と緊張感にあふれています。ここの様子を目の当たりにして、日雇い労働や路上で生活するおっちゃんに対するこれまでのイメージががらりと変わる参加者も多いようです。

その後、近くにある三角公園で12時に配食される炊き出しのための切り込みの手伝いに移動。勝ち取る会という団体が毎週火曜日と土曜日に毎回1000食程度をつくっています。仕事にあぶれたおっちゃんたちが11時頃にはずらりと並んでいます。

午後は、路上でのバザーを通じておっちゃんたちと話したり、子どもの里の子ども達と一緒に夜回りのためのおにぎり作り。

夜には、ふるさとの家で夜回りについての勉強会をしたあと、21時過ぎから毛布とおみそ汁、おにぎりを持って夜回りです。釜が崎では様々な団体が夜回りを行っていますが、私たちは子どもの里が冬季期間中のみ実施している子ども夜回りに参加しています。これは、この街で暮らす子ども達が、路上で生活するおっちゃんたちのことを知り、生きることや働くこと、日本の社会のことに視野を向けるため10年以上も前から続けられている活動です。5歳くらいの小さな子どもも一緒に歩いて、おっちゃんたちに声をかけていきます。教会関係者や学校からの参加など、毎回50〜100名程度が里の子ども達と一緒に夜回りをしています。5カ所に分かれて行う夜回りの報告を終え、午前2時過ぎにようやく眠りに就きました。(たつみ)