「釜が崎ワークショップ2006」を実施しました(3)

3日目朝、子どもの里を出て西宮でふり返り研修。
2日間に出逢った人たちを通じて、イメージから変わったところ、変わらないところ、新しく気づいたことや疑問などを共有しました。

下記、いくつか参加者の言葉から抜粋----

・日雇い労働者や野宿生活者は、自分と完璧に違う存在だと思ってたけど、日雇いの仕事を通じて、どこかで自分と繋がってる存在なんだと思った。
・おっちゃんに対して、厳しい現実から逃げてるイメージしかなかったけど、仕事をしたくてもできない人がいるってことを知ってイメージが変わった。
・ちょっと歩けば通天閣があって、夜回りで行ったなんばも自分が知ってるなんばとは違って、自分たちが普段住んでるところがあった。変な感じだった。
・「非日常から日常」遠い世界と思っていたことがすぐ隣合わせにあって、自分たちの住んでいる社会の一部だと気づいた。
・お金がないのに私たちに差し入れをくれたことに驚いたり戸惑った。お金や仕事がない中で真摯に働こうとしているおっちゃんは強い。

・子ども達が鍵のかかった公園で遊ぶことにびっくり。

3日間を一言で表すと・・
「恥」知らないことは恥ずかしいと思った。知らないのに先入観で物事を見るのが恥ずかしい。参加者の高校生とか見て、自分の昔を振り返って、いろんな恥ずかしさを知った。
「逆さメガネ」普通に見る視点じゃなくて、逆さにかけるメガネで見えるものをもっと見ていきたいと思った。縁の下の力持ちでいる人を見ていきたいと思った。
「伝」釜が崎で見たことや知ったことを他の人に伝えることが、自分にできる精一杯のことだとおもっている。
「恐」街に対する先入観やイメージで、自由に捉えたいのに先入観によって理解が難しくなっている気がする。そんな自分が恐い感じ。

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参加者の気づきを手助けいただいた子どもの里の皆さん、勝ち取る会の皆さん、おっちゃんたちに感謝の気持ちを感じ、また日本の抱える現状に気づいた若者が増えたことを嬉しく思っています。(たつみ)