緊急雇用対策事業プレゼン

 今日は、午後からフィリピンワークキャンプの説明会。西宮市民交流センターの会議室で開催されたのだが、ほんとにたくさんの方々が来られた。参加者は定員20名を超えて、結局25名に。その保護者の方々をあわせると50名を超える。私は、説明会を途中で中座し、緊急雇用対策事業のプレゼンへ。 この事業は、国の緊急雇用交付金を用いて、兵庫県が実施する「生活復興のためのNPO活動支援事業」というもので、当会では昨年、一昨年と採択され、受託している。そして今回は3回目のプレゼンである。 今回は、採択されるのが12団体に対して、13団体しか応募がなく、1団体しか落選しない。数字だけを見れば、容易に思えるのだが、これが私にとっては逆に大きなプレッシャーであった。また、昨年、一昨年と連続して採択されており、ここで落ちたとなると、当会の内部からも、他の団体からも嘲笑の的になることは必定であり、一層、私を追いつめていった。ちなみに、周囲からは私は神経が図太いと思われているようなのだが、実は繊細で、プレッシャーに極めて弱く、また本番にも弱い。そんななかで、緊張しながら、プレゼンを迎えた。 8分間で事業の内容やその成果、実現可能性などをプレゼンするのは、極めて困難で、ほとんどの団体は時間切れで終わっていた。私もパワーポイントを用いて、説明をしたのだが、古館一郎並に早口で、機関銃のようにしゃべりまくり、なんとか、すべての内容を説明することができた。質疑応答もそれなりにうまくできた。 しかし・・・。やはり、発表までは心配であった。この公開審査会では、すべての団体がプレゼンしたあとで、審査員による審査が行われ、即日発表されることとなっている。というわけで、私も発表まで他団体のプレゼンを聞きながら、待っていたのだが、やはり、なかなか落ち着かなかった。 そして、審査結果発表。兵庫県の助成事業や委託事業の審査では、公開審査がほとんどで、しかもそのほとんどが即日審査発表が行われる。そんなわけで、なんどとなく発表の瞬間を経験してきたのだが、なんど経験しても、発表の瞬間というのは緊張するし、またいやなものである。自分の団体が通っていても、同時にどこかの団体が落ちてしまうわけで、複雑な心境である。 今回の結果は、無事、「採択」であった。ほっと、一安心ではあるが、なかなか複雑な心境でもあった。採択された他の団体の中には、「大丈夫か?」と疑問符を付けたくなるような団体がいくつかあったからだ。 毎年、この事業の審査会は、激戦で、被災地内でも有力な団体が、しのぎを削り、ハイレベルな企画内容の発表が行われていた。しかし、今回は、応募数に比例してか、力不足、準備不足を感じさせる内容のものも散見された。確かに、うちは採択されたから、それでよかったのかもしれないが、被災地のNPOの現状やこれからを思うと、いろいろと考えさせられた。(のじま)