釜が崎ワークショップ最終回-夜回り編-

 みなさん、お久しぶりです。長らくこのコーナーを書いていないので、今かなり新鮮な気持ちです。(単にさぼってただけです、スミマセン。。)今日は「高校生釜が崎ワークショップ」に参加してきましたのでその様子をリポート形式でお伝えします。 現地に着いたのは20時、ちょうど勉強会が始まるところだった。「子どもの里」の30畳くらいの部屋に70人くらいが集まり、釜が崎の歴史を学ぶ。中には東京や広島から来ている参加者もいて驚いた。その勉強会の中でこれから夜回り中に出会う「おっちゃん」らは、自分たちの生活に深く関わっている人なんだということを学ぶ。 21時半、小雨降る中で夜回りスタート。難波、天王寺、子どもの里近辺などいくつかのエリアに分かれる。即席チームが結成されるのである。リヤカーに、毛布、貼るカイロ、夕方みんなで握ったおにぎり、インスタントみそ汁を積んで歩く。野宿者に声をかける際のやり方は、1. 「子どもよまわりです」→安全ですよ、と伝える2. 「体調どないですか?」→反応によっては救急車を呼ぶことも3. 「あったかいおにぎりとみそ汁、どないですか?」→夜食にぴったり!4. おっちゃんと話をする(昔の仕事の話、今の生活状況 etc.) 私は普段よりもちょっぴり「大阪弁色」を強くして話をした。参加した高校生にとっては、3. で野宿者に「ありがとう」と何度も言ってもらったことと、4. で色んな話を「普通に」したことが新鮮で心に残ったようだ。 24時、子どもの里に戻ってきて、各チームごとの報告を行う。今日は1人が救急車で運ばれたという報告を聞いて、今回まわったエリアだけで、路上で亡くなる人が年間50人もいるという話を思い出した。その後は参加者の感想発表会が25時半まで続き、最後にテーマソング「なんでよまわりするの」を歌って夜回りは終わった。 現実に目を向ける、そして行動する。これを体現したこのイベントの意義は大きい。体調を崩しながらも最後まで頑張った総責任の辰巳はじめスタッフのみんな、本当におつかれさま。(橋)