最近、読んだ本

小説が好きなので、
誕生日に本を貰いました。ありがとうございます。

そんなわけで、今回は、最近読んだ中で、面白かった本でも紹介します。

・「楽園のカンヴァス」(原田マハ)

この作者をご存知の方も多いかもしれません。私は「本日はお日柄もよく」で知りました。

楽園のカンヴァスは、画家アンリ・ルソーの幻の作品を巡る物語です。
ピカソやルソーの絵がたくさん出てきます。本を読んでるのに、美術館にも足を運んで、大きな絵を目の前にして立ち尽くしているような気分です。
作中の登場人物がある物語を読んでいく場面があります。登場人物と同じように、少しずつ明らかになるルソーという人物に期待と親しみと少しの寂しさを抱きながら読み進め、最後はなんとなくすっきり、後味は小気味良い感じです。

・「火星に住むつもりかい?」(伊坂幸太郎)

この作家も有名ですね。グラスホッパーゴールデンスランバー、重力ピエロ、陽気なギャングが地球を回す、アンネクライネナハトムジーク、あるキング、などなど。
軽い気持ちで愉快に読める作品が多いイメージです。飛行機で読むのにちょうどいい。

「火星に住むつもりかい?」には愉快な悪党はでてきません。
ディストピアと変化しつつある日本が舞台です。ジョージ・オーウェルの「1984年」のような絶望的な無力感みたいなのではなく、どうにかできちゃうのでは?と思えたり、これは絶対に悪いだろ!と思っちゃったりします。そう思ってる時点でもう何か、このディストピアに変化しつつある社会に加担しているのかもしれません。
進撃の巨人」に登場するハンジさんのような人が出てきます。世の中は変わらないと微笑むこの人が、もしかすると愉快な悪党なのかも。「ONE PIECE」のドンキホーテ・ドフラミンゴの言うように勝者だけが正義なのかもしれません。

と、ここまで書いた結果、本の紹介は難しいということに気づきました。まあでも懲りずにまたどこかでやります。
今回はこれで終わり。

こまい