理事長と熱帯魚

最近、理事長は熱帯魚を鑑賞しています。
毎日。それに何度も。

毎朝、熱帯魚の体調を心配しています。
熱帯魚が不慮の事故に遭うと、とても悲しそうに「またや…」とつぶやいています。

会議室からいなくなったと思えば、「もう飽きちゃった…」と言いながら、熱帯魚を眺めていました。

普段は、「ハート?心臓のことやろ?」とおっしゃる理事長が、
こと熱帯魚に関しては、「お前はもっと動物を愛でる心を持て!」とおっしゃいます。

「エサが悪いと思う!」「やっぱり水が悪いのかなぁ…」
と日々頭を抱えています。PDCAを回すそうです。

水槽に手を突っ込んで、魚を救出しようとした結果、手の感覚がないとしばらく腕をさすっていました。
最近では、学生が話しかけると「俺は今、魚を見てるねん」と答えています。

「一匹ずつ名前をつけたいよなあ…」とも言っていました。
まるで、初めてカブトムシを買ってもらった小学5年生のようです。

以前、私に、「松本さんって普段からあんなに怖いんですか?」と聞いた学生に、
私は声を大にして言いたい。

魚を愛でる素敵な理事長です。と。

こまい