理事長を退任して変わったこと

昨年末に理事長を退任して約2週間ほどが過ぎました。
もともと昨年4月からBHの業務は週1日程度だったので、日々の生活はほとんど変化はないのですが、意識的には大きな変化がありました。
それは「無責任に組織を見られる」ということです。
理事長在任中は、いろんなところからいろんな意見をもらいます。ポジティブな意見も、ネガティブな意見もありますが、その中のいくつかは「現状を分かってないな」というものもありました。
そうなんです。
現職の理事長を務めていると目の前の課題だけではなく、そこから派生する様々な影響についても考えなければなりません。
つまり「木」だけを見るのではなく、「森」全体を見なければならないということです。難しくいえば「部分最適」ではなく、「全体最適」を考えなければならないということです。
「部分」しか見えていない人からすれば、いま目の前の「木」が枯れかかっているのを放置するのか、と思うかもしれませんが、「森全体」を見るとどこかで山火事が起きそうなボヤが起きているかもしれません。そのときは枯れかかった木を無視してでも、ボヤを消すことに最注力する必要があったりします。
それが組織全体に責任を負う者の役割でもあります。
一方で、その責任から逃れると、部分部分が目についたり、気にかかったりします。
また責任を負う立場ではないので、それなりにリスクがあることでもチャレンジしたら?などと無責任なことを思ったりもします。
なんだか、孫を甘やかす祖父母の心境のようです。(のじま)